マンションライフを快適に36
今回は、屋内消火栓 その4から進めて行きます。
補給水槽
住戸より上に設置され、消火配管専用に、建物全体をカバーしている水槽(無くても良い場合もあります)。
マンション1棟に対して、1個付いています(ない場合もあり)。
水の温度により、水の体積が膨張したり収縮したりする場合があり、膨張容積を回収出来る様に、圧力を一定にする為の水槽です。
地下に消火水槽がある場合、消火給水ポンプ近くに呼水槽と言う物がついています。
起動した場合、地下にある水をくみ上げるには、呼び水を利用してくみ上げます。
屋上に設置される事が多く(高層階であれば、中間にも有)、補給水槽上部にブリキの蓋が設置されている事がありますが、屋上に設置されている場合、台風時に飛んで何処かに行く場合もあります。
各共用廊下消火栓
補給水槽より、各共用廊下消火栓につながっています。
ここで消火栓の使い方ですが、
1号消火栓は、2人以上で。
易操作1号・2号消火栓は1人以上で。
行なえます。
1号消火栓
①一人がホースを火元まで伸ばす。
②合図を送り、ホース元栓にいるもう一人に合図して、元栓を開けてもらう(元栓を開けた時点で警報盤が鳴動し消火ポンプが起動します)。
※送水すると、水圧が掛かりホースを急に曲がる場所では、ホースが振られて当たるとケガをする場合もあるので、急激に折り曲げない様にして下さい。
③先端より水が出て消火開始し、終了すれば、合図を送り元栓を閉めてもらう。
④あとは、ホース内部の水を抜き、元に戻して下さい。
易操作1号・2号消火栓
①最初に、元栓を開ける(元栓を開けた時点で警報盤が鳴動し消火ポンプが起動しますます。)
②火元までホースを持って行く。
③手元に止水栓が付いているので、開けると水が出る。
④消火すれば手元の栓を閉める。
⑤消火栓に付いている栓をしめ、ホース内の水を抜き元に戻す。
順番で進めて下さい。
詳しくは、各マンションで行われる消防訓練に参加して下さい。
消防訓練を受けて何を見る・訓練するかですが、「お住まいの地域がどの様な場所か」「消火栓の使い方」「どの様な設備が付いているか」「消火器はうまく使えるか」を確認をして下さい。
YOUTUBE等で「避難訓練」を確認しておけば、どの様な事をするかを予習できます。※消防署が出している動画をご確認下さい。
また、建物によれば、消火栓以外にもスプリンクラーと言うものが必要な場合もあるので、改めてご紹介させていただきます。
次回は、屋内消火栓 その5から進めて行きます。