太陽光発電設備未稼働案件について
雑草対策は一般的に「人的防除」「機械的防除」「科学的防除」「生物的防除」「物理的防除」の5つに分類することができます。
人的防除とは、人の手で雑草を抜き取ったり、鎌などの道具で草刈りをすること。
科学的防除とは、除草剤を撒くことにより雑草の発生を防ぐこと。
生物的防除とは、クローバーなど被覆植物の種を蒔き、その植物で地面を覆い、雑草よりも優位に立たせることで雑草の発育を防ぐことを言います。
物理的防除とは、防草シート、砕石敷き、コンクリート舗装などのことです。
近年、雑草対策が特に問題となっている低圧太陽光発電設備においては、草刈り機を使用した草刈り、除草剤の散布、防草シートの敷設が主な選択肢となってくるでしょう。
草刈り機による草刈りは、もっとも多く行われている雑草対策と言えます。
メリットは1回あたりのコストが安く、見た目が自然であること。
デメリットとしては、刈り取ってもすぐに生えてきてしまい、効果が持続しないこと。
草刈り作業の際に、配線やパネルを傷つけてしまう恐れがあることなどが挙げられます。
除草剤による雑草対策も、1回あたりのコストが安く、撒布が容易であることがメリットです。
デメリットは、周辺環境に充分な配慮が必要であり、近隣住民や隣接する農地への影響を考えないと思わぬトラブルを引き起こすことにもなりかねません。
また、撒布時期を間違えると、期待した効果は得られません。
防草シートは、施工が容易で効果が大きく、維持管理の手間も大幅に軽減することができます。
必ずしも、どの雑草対策が良いと断言することはできません。
太陽光発電設備の立地や予算によっても違ってきますし、雑草対策にかけられる手間もコストも限られているでしょう。
だからこそ、効果とコストのバランスをトータルに考え、その設備にふさわしい雑草対策を行わなければならないのです。