住宅用太陽光発電はメーカー選びよりも設置業者選びが重要
日々のモニターチェックが大切です
ライフラインサービスの山崎貴修です。
住宅用太陽光発電システムを長く使うにはアフターメンテナンスが必要です。故障・トラブルは起きてほしくありませんが、やはり、さまざまな原因で故障・トラブルが生じます。住宅用太陽光発電システムも完全にメンテナンスフリーとはいきません。
故障・トラブルには早めに対処することが重要ですが、故障・トラブルを知る方法として、日々の発電量をチェックする方法があります。
特殊な点検機器は必要ありません。日々、発電力を表示するモニターをチェックするだけです。
先週と同じように晴天続きなのに、発電力が3割も落ちている、となったら、故障・トラブルのサインと見てもいいでしょう。
システムを設置した施工会社、あるいは、メンテナンス専門の会社に連絡してチェックしてもらいましょう。
なぜ故障やトラブルが起きるのか
住宅用太陽光発電システムに故障やトラブルが生じる原因としては、やはり、経年劣化ということが考えられます。
たとえば、パワーコンディショナーは、経年劣化による変換効率の低下などが考えられ、10年~15年に一度は取り替える必要があると言われています。
太陽電池モジュール(太陽光パネル)は比較的、経年劣化が少ないといわれていますが、屋根の上にのっていますから、強風による飛来物で損傷を受けるなど環境的要因による劣化が考えられます。
あるいは、地震などで配線関係に支障が出ることも考えられますので、定期的な点検とメンテナンスはやはり必要です。
太陽電池モジュールの掃除は必要?
お客さまから、時々「太陽電池モジュール(太陽光パネル)の掃除は必要ですか?」とご質問を受けることがあります。そうした時、私は「通常であれば雨でたいてい洗い流されます」とお答えしています。
ただ、鳥の糞、あるいは、油分を含む汚れは「自然に洗い流される」とはいきません。そうした場合は、設置業者やメンテナンス専門の会社に掃除をしてもらう必要があります。
資源エネルギー庁の資料では、定期点検は4年毎に1回以上、1回あたりの費用は2万円程度が一般的となっています。
これに準じれば、清掃は、火山灰が降るなどの特殊な地域を除けば、4年に1回が目安と考えていいのではないでしょうか。ただ、太陽電池モジュール、各機器の点検はもっと頻繁に、少なくとも年に1回は行なった方がいいと思います。