それって本当に要りますか?ファンとのやりとり

掛水真一

掛水真一

テーマ:水まわりリフォーム

先日、ファンクラブの方(工事をしてくれたことがある人は自動的にファンクラブ入会です)から、


「キッチンを自動水栓にしたいと思っているけど、ウチのキッチンに付けれる?」


とのこと。嬉しいお電話です(´▽`)



ってことで、最新のカタログもらいついでに自動水栓の勉強をしようとLIXILショールームへ



今までにも商品説明で自動水栓は紹介されたけど、お客さんの顔がみえない


(具体的に買う人がいない)場合って、なんとなくしか頭に入ってないのよねー



しかし、今回は下水道工事のあと、トイレリフォームを2カ所も頼んでくれたファン(*´з`)


そのお客さんのことを考えて、勉強してきました。




そして、忘れんうちにファンのもとへ行きいざ実践(^o^)/



まずは取付できるかどうかの調査です。


見てみると、浄水器がついてます





そのフィルターの交換時期がきたので、この際水栓ごと替えようかと思ったみたい。


「本体がジャマなんよ」


確かに(^-^;



で、勉強したてのLIXIL自動水栓の説明をする。


しかし、それでも種類が多すぎてちょこっとした予習だけでは全ての機能の違いは説明できない。



「どうしてこんなに値段が違うの?」



『えーとこれとこれは、浄水機能のあるなしですね』



「じゃあこれとこれは?」



『それは色だけやと思います・・・たぶん』(;´Д`A ```




「え~大丈夫~!?」



『大丈夫です。最終的にはきちんと聞いてきますから』( ˘ω˘ )



なんて、やっぱ付け焼刃では全てに答えることは難しい。



「テレビで流れてるサントリーとリクシルのやつあるよね?」



『あれもここに載ってます。僕も付けようかと検討したんですけど、何よりカートリッジを、僕らでも問屋から買えないので、頓挫してます』



どういうことかと言うと、浄水器のカートリッジは、使用者が全てメーカーのショップで直接買わないといけないということに数年前からなったのです。(LIXILの場合)
つまりは、メーカーは問屋には卸さない。メーカーの直接販売のみってことです。

その理由は、ネット販売で模倣品が横行しているから、その対策としてってことですが・・・



そっちが問屋に卸さないなら、こっちだって「そうは問屋が卸さないぞ」ってことです



うーん。わかったようなわからんような(´-∀-`;)



確かに対策は必要だと思いますが、いきなりメーカーの直接販売のみってやられると、問屋も販売店もいらないってことになりますよね。しかも、それが定期的に交換必要なものだとすると、”サブスク”的な感じがあり、なんか素直に受け入れられないのでありまして・・・


しかも、お客さんだって自分で契約して自分で交換しないといけないってのは、話してみて意外と高いハードルになっているんじゃないかという感じ


実際、以前還元水素水生成器付きの水栓を買ってくれたお客さんは、私が売った時の会社を辞めてからも、毎年カートリッジの交換を頼んでくれていました。それの交換ついでにブドウや梨をいただくというのがすごい楽しみ・・・いや、お顔を見て話ができるというのが楽しみやし嬉しかったんです



さらには、そのサントリーとの共同開発のグリーンタップは水栓を買っても初回のカートリッジセットも付いてないと言うたら

「じゃあつけてえもらってもすぐには使えないの?」


『そういえばそうですね。そりゃ売る方の僕らから見ても変な話になりますね』


って話になって


「じゃあ自動水栓の浄水器付きにしよっか」


『いや、それも待ってください。それ、本当に思っている使い方に合ってます?』


お客さんが買おうというのに、簡単には売らないという(=゜ω゜)ノマッテ!



しかし、これが一番の心配ごとなのです。新しい機能や、流行りだけでいいものとはかぎりません。実践で使ったことはないので、もしかしたらすごい便利なのかもしれませんが、使い方によっては必要ないってことになるかもしれない。




水栓のレバーの代わりに手をかざすだけならあまり意味はないと思いますよね?


結局操作の動作はせんといかんのですから。


たぶん、思っているのは、蛇口にお皿を持って行ったら流れて、離したら止まるから便利ってことですよね?
いや、それは確かに便利やと思います。僕もちょっとくらいならって流しっぱなしにしていたら、嫁に「もったいない!」って言われますので( ̄▽ ̄;)

しかしそれが、料理を作るときはどうでしょう?水がいらないときにも手が近くに行っただけで流れるんですよ。もちろんそのために、センサーオフのスイッチはあるけどそれを切ると、次は野菜を洗いたいと思って蛇口に持って行っても流れないでしょう?


AIで、作業に応じて水を出したり止めたりしてくれるなら間違いなく買うけど、いまはそこまでいってませんので。もちろん使い方によっては便利と感じる人もおるとは思います。しかし、出来ればショールームで、一度試してください。自分の使い方を想像してそれにあっているかどうか。



せっかく高い買い物してもろうても、あとから


「あれ使えんかったわー」


って言われることが嫌なので言うんですよー



「そうよねー。そのときは掛水さんに文句言わないかんもんね」って冗談交じりに


「でも、だから掛水さんにお願いしてるのよー。なるほどねー」



で、迷いに迷ったあげくショールームに試しに行ってみるって!



それで、自動はいらない。普通のやつでいいってなっても、


売る方からしても絶対そっちの方がいいんです(´▽`)



せっかくグリーンプロジェクトを選んでくれて、

高いものを買ってもらっても付けて使えなかったって言われるほど心苦しいことはないので



でも、これもファンクラブ会員だから余計にツッコめるんですよ!



初めてのお客さんが、これ買いたいので付けてくれって言われて


『いやいやそれって本当に必要ですか?』


とは、さすがに言えないのでねー(;''∀'')

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掛水真一
専門家

掛水真一(浄化槽設備士)

高知グリーンプロジェクト株式会社

浄化槽設置工事、下水道接続工事を専門としながら、水道工事、水まわりリフォーム全般に対応。高知の自然環境を守る企業として、一貫して作業に携わる現場重視のスタイルにこだわり、顔の見える技術提供に努めます。

掛水真一プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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