隠れプロも終盤です
排水設備計画図面なんてのは、紙の上(もしくはパソコン上)でのこと
『改造工事の配管は図面上で決まるもんじゃない!現場で決めていくもんだ!』
とは誰が言ったか知りませんが、まさにその通りd( ̄  ̄)
外から見えるものだけで判断した計画図はこれですが、
昔の配管なんて“どうでも“です。
とりあえず、各器具から水を流して、家の外にあるマスと側溝に出ている排水管から流れてくる水を見るしかヒントはありません
特に古い浄化槽の配管は曲げまくっているので予想するだけほぼ無駄
では、実際の工事の様子
まずは下水道の取付管
写真が暗くて見えにくいですが黄色い丸印のところにあります
壊してできる範囲で取り除いた浄化槽の奥に道路から突っ込まれています
これは入れたばっかりなので図面通り。ただ上下左右の角度は掘ってみなけりゃわかりませんが
そして単独浄化槽を壊すと、既設の配管は早速こんなところで曲がって、すぐ振り戻ししてます
その上流側には他の排水管がこれまた曲がっています
たぶんこれは洗濯排水が流れてきた配管なんやけど、家の角にある樋の行き先がわからない
浄化槽の放流管の横に小さい排水管があるので、これにつながっているとは思うけど・・・
でもこちら側に洗濯排水がきているということは樋がつながっている可能性があるので
とりあえず水を流して確認・・・って言っても2階の屋根からまっすぐ下りてきている樋です
簡単にホースで流して確認することはできません
そこで、「どこでもあまみず~!」
幸い2階の軒下で樋が二股になっていたので二次元作業車から「どこでもあまみず~!」
を出して水を流してみる
悪い予感は的中でさっきの洗濯排水の管につながっている
これは見積外の作業やけど追加費用はなしです
さてその管をどうするかというと
ちょうど土間にある他の排水とはつながっていない排水溝があるのでここへ接続
そのルートがギリギリ樋のパイプのサイズが通らないのでそこを通すという遊び・・・
いや仕事
パイプを炙って通してます
そして別の場所ではこんなところに不明管
お家も年数が経つとリフォームも何かしらしています
すると、訳が分からない排水管はゴロゴロと出てくる
今回出てきたところは浴室横。洗い場も浴槽も別のとこから流れている
ここには何もない・・・
しかし、やはり気になるのでもう一度流して確認。どこを流しても水は出てこない
場所から考えると、昔は浴室内に洗面器があったというパターンかな
そんなこんなで、いつも通り初めの計画とはマスの位置、形状が変わってしましました
浄化槽からまっすぐ拾う予定だったトイレは左から45度の段差付きマスを使って接続
その上流側には樋を切り離し洗濯だけになった排水をこれまた左側から接続
解体予定だったアプローチを時間をかけて狸掘りで貫通
カーポートの柱があるために45度で曲げてからお風呂の配管を拾って45度でもう一回曲げる
マスは1個増えたけど・・・追加費用はなしです
このように、下水道工事や、浄化槽工事などの配管計画はあくまで計画。ただの参考です
しかし、見積もりを出すからにはその金額には責任があります
あとから、あれがでた、これがでたから「追加がいる」ってのが嫌いです( ̄д ̄)
どうしてもわからない、または追加の可能性がある場合は見積もりに明記しています
配管を掘り出して初めて真実がわかる
だから、事件は現場で起きているんです!!
まあ、いつも現場には出て行ってるんですがねー(;・∀・)