家計管理における口座を使い分けることのメリット
結婚後は、これまで個別に管理していたふたりのお財布がひとつになります。ですから、ある程度ルールを作っていくことが大切です。
結婚式や披露宴などふたりで決めることが多い結婚までの忙しい時期であっても、この時期に話し合い、決めておくことをご紹介します。ふたり一緒の生活が始まってから生活習慣やライフスタイルの違いで「こんなはずではなかった」とならないように、きちんとお金のことや将来のことを話し合っておきましょう。
まず、どのように家計管理を行うのかルールを決める
家計管理をどちらが行うのか、それともふたりで一緒にするのかを決めましょう。共働きの場合は、それぞれの収入からどのように家計をまわしていくかが重要です。
妻が家計を管理して夫に小遣いを渡すパターン、夫が給料日に1カ月分の家計と妻のお小遣いを合わせた金額を妻に渡すパターン、夫婦でひとつの家計専用の銀行口座や財布を用意して、お互いがお金を入れてやりくりするパターンの大きく3つがあります。
結婚後の妻の働き方や性格など、それぞれの夫婦のあり方に合わせてしっかり話し合いましょう。
趣味やお小遣いのルールはしっかりと決めておく
夫婦の家計管理でつい忘れがちな部分が、趣味やお小遣いのルール決めです。特に趣味にかけるお金は価値観が大きく影響するものです。
スポーツや山登りなど共通する趣味であれば、お互いの理解も得られやすくルールも決めやすいのですが、バイクや車、楽器、模型、本、観劇等、収集癖やある程度の支出が必要で長く続けている趣味の場合など、どちらかだけの趣味であれば注意が必要です。ギャンブルや酒・タバコなどの嗜好も同様です。
結婚前にこの趣味や嗜好は続けたいのかどうか、どれくらいの費用が発生するのか、子どもが生まれても続けるのかどうかなど、話し合っておきましょう。
お互いの趣味・嗜好をできるだけ続けられるように歩み寄ることが大事です。
教育費や住宅購入など将来のために貯金する際のルール決め
結婚直後は人生の中で一番の貯め時です。子どもができると出産や育児にお金がかかるので、ライフスタイルや収入にもよりますが、最低でも収入の2割は貯金することを目指すことをお互いに認識することが重要です。
社宅などで住居費があまり掛からない場合や共働きの場合であれば、収入の3~4割の貯金を目指しましょう。
また、やみくもに貯金するのではなく、将来の子どものための教育費や住宅購入のためのお金など、10年後や20年後の自分たちを想像してマネープランをたてましょう。病気やリストラなど、何かあったときのために貯蓄は必要です。合わせて独身時代の保険についても検討していく必要があります、結婚、出産など環境が変化しているために今まで必要でなかった保障が発生したり、保障金額の増額であったり見直す必要がでてきます。
また、お金を貯めて運用するにはできるだけリスクを軽減したいものです。そのために必要なのが長い期間と分散することです。少しずつでもいいので運用について考えるのもおすすめです。
➢ 家計診断、30代はもっとも貯蓄しやすいピーク期間
➢ 家計管理における口座を使い分けることのメリット