変動金利で組むなら、決めておきたい“自分ルール

西山隆詞

西山隆詞

テーマ:お金の話



固定?変動? 最近よく聞かれます

最近、保険相談の中でも住宅ローンの話になることがかなり増えました。「固定と変動、結局どっちがいいんですか?」というご質問、本当によくいただきます。

そんな中、先日ネットで話題になっていたのが、「ネット銀行の社長が、個人としては固定金利を選ぶ」というニュースでした。それを見て、「固定の方がやっぱりいいんですかね?」という方も、以前よりかなり増えている印象です。

ただ、まだまだ変動金利を選ぶ方も多いのが実情です。理由はシンプルで、固定と変動の金利差がかなり大きいから。

2025年5月現在、35年固定のフラット35が2.71%に対して、変動金利は1%前後の商品が多くなっています。つまり、その差は約1.6%です。

過去最大級と言われるくらい、固定と変動の差が広がっています。

「変動は今後上がるかもしれない。でも固定は高い」。そう感じる方が多いのも自然だと思います。実際、住宅価格もかなり上がっていますし、「固定だと返済が厳しい」というケースも増えています。

変動金利は“リスクを取る”選択

どちらが最終的に総支払額が少なくなるかは、正直誰にもわかりません。ただ、確率で言えば、「リスクを取る方がメリットを受けやすい」というのは、住宅ローンでも同じだと思っています。

変動金利は、「将来金利が上がるリスク」を借りる側が持つ代わりに、最初の金利が低く設定されているからです。つまり、リスクを引き受ける代わりに、低金利というメリットを受ける仕組みなんですよね。

ただ、リスクを取る場合は、「最悪の事態」も想定しておく必要があります。例えば、早い段階で変動金利が今の固定金利水準を超えてしまうケースです。

もしそうなっても支払いは可能か。繰上返済などで対応できる余力はあるか。ここはかなり大事なポイントだと思っています。

あと、どちらが得か損かだけではなく、「心理的に安心していられるか」も非常に大きいですよね。毎月の返済が少し高くても、固定金利の方が安心して生活できる方もいると思いますし、逆に、多少の金利変動は気にせず、変動金利で合理的に考えられる方もいます。

大事なのは“自分ルール”

固定が正解、変動が不正解、という単純な話ではありません。大事なのは、「自分たちは、そのリスクを持てそうか?」という確認と、もしもの時の“自分ルール”を決めておくことだと思っています。

例えば、「変動金利で浮いたお金(固定との差額分)は、将来の金利上昇に備えてしっかり貯蓄や運用に回す」「金利が○%まで上がったら、一部を繰上返済する」といった、我が家なりのルールです。

実際の相談現場でも、最後は「金利の低さ」より、「この先も安心して生活できそうか」という納得感で決まることが多いです。

「今の金利で借りられるか」だけではなく、「将来も含めて無理なく返していけそうか」。ぜひ、ご家族でそんな“自分ルール”を話し合いながら、納得のいく選択をしていきたいですね。

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西山隆詞
専門家

西山隆詞(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルアライアンス株式会社 高知支店

高知駅北口の総合保険代理店はベテラン揃い。保険が全く分からない方でも納得の見直しができるよう丁寧にアドバイス。解決策は保険会社30社以上のいいとこどりプランにて。子育て世代の保険選びは特に強み。

西山隆詞プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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