みんな、生命保険にいくら払ってる?平均より大切な“わが家のちょうどいい”

西山隆詞

西山隆詞

テーマ:生命保険について


先日、お客様との相談でこんな質問をいただきました。

「うち、生命保険に毎月3万円くらい払ってるんですけど、多いんですかね?」

実はこの質問、昔から本当によく聞きます。やっぱり気になりますよね。お隣さん事情。

正直、西山も気になります(笑)。

今日は、2人以上世帯の生命保険に絞って、最新データと考え方をお伝えしていきます。


最新データで見る“平均的な保険料”

生命保険文化センターの最新調査(2024〈令和6〉年度「生命保険に関する全国実態調査」速報版)によると、2人以上世帯の年間払込保険料は平均35.3万円(月にすると約2.9万円) です。


この金額には、一般の生命保険(死亡保障・医療保険)に加え、個人年金などの“貯蓄型保険”も含まれています。つまり、夫婦や家族単位で複数の保険を合算した金額がこの平均です。

月に換算すると、だいたい3万円前後。

「うちもそれくらいかな」と感じる方も多いかもしれませんが、もちろんこれは“平均”の話。家庭によって保険料の考え方は大きく変わります。


数字だけで「多い・少ない」は決められない

平均額を聞くと、つい「うちは多いかな?少ないかな?」と比べたくなりますよね。でも、保険は金額の多い・少ないで良し悪しを決めるものではありません。


ネットなどで“保険料は収入の○%に抑えましょう”といった目安も見かけますが、実際のところ、金額だけでは判断できないのが保険のむずかしいところです。

掛け捨てで必要な保障をまかなうのか、貯蓄型で将来の資金づくりを兼ねるのかによっても、同じ3万円でも内容はまったく違います。

実際、私がご相談を受ける中でも、「月3万円払っている」といっても、ある方は死亡保障を重視し、ある方は老後の積み立て中心。同じ金額でも中身は人それぞれ。だから、他人と比べる必要はありません。



大切なのは“わが家のちょうどいい”

お隣の事情はどうしても気になりますが、本当に大切なのは「うちの家計でムリなく続けられること」

生命保険は“家計の中の固定費”。だからこそ、毎月払っていても安心できる金額かどうかを軸に考えるのが大切です。

そしてもうひとつの基準は、「自分が心配しているリスクに対して、ちゃんと補償がカバーできているか」。たとえ保険料が月5,000円でも、必要な補償が備わっていれば問題ありませんし、逆に月5万円払っていても、内容を見直してみると、意外と自分の心配に合っていないケースもあります。

金額の大小ではなく、「うちに必要な補償が、ムリなく続けられる形で備わっているか」。それこそが、“わが家のちょうどいい”保険だと思います。


まとめ

特に、「保険料をけっこう払っているな」と感じている方は、まずは一度、保険料と保障内容を紙に書き出してみましょう。

そのうえで、「この金額で、どんなリスクをカバーできているか」「今の生活にムリなく続けられる内容か」を改めて確認してみてください。

平均額はあくまで目安であって、答えではありません。

あなたの家族に合った“ちょうどいいバランス”を見つけることが、これからの安心につながります。


出典:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」

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西山隆詞
専門家

西山隆詞(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルアライアンス株式会社 高知支店

高知駅北口の総合保険代理店はベテラン揃い。保険が全く分からない方でも納得の見直しができるよう丁寧にアドバイス。解決策は保険会社30社以上のいいとこどりプランにて。子育て世代の保険選びは特に強み。

西山隆詞プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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