生命保険の請求時に困らない為にしておくこと

生命保険を見直そうと思ったとき、多くの方がまず気にされるのは「どの保険に入るか」です。
もちろん大切なことですが、実はそれ以上に注意してほしいポイントがあります。
それは、見直しの手続きを進めるときの“順序”です。
ちょっとした手順の違いで、後悔につながるケースがあるんですね。
解約を先にすると起こるリスク
ご相談を受けていると、「今の保険はもう解約して、新しい保険に切り替えたい」とすぐに手続きを進めようとされる方がいらっしゃいます。
しかし、この場合「保障の空白期間」が発生してしまうリスクがあります。
この空白の間にもし病気やケガをしてしまうと、新しい保険に加入できなかったり、不利な条件がついてしまう可能性があります。
「ほんの少しの間だから大丈夫」と思われるかもしれませんが、新しく加入できるかどうかは申込をしてみないと分かりません。実際に、見直しプランが決まっていたものの、手続き前に通院や入院が始まってしまうケースもあるんです。
今まで保険を続けてきて、これからも続けるつもりなのに、手順の違いだけで保険がなくなってしまう可能性があるのは本当にもったいないですよね。
正しい手順は「新契約 → 解約」
生命保険を切り替えるときは、必ず次の順序を守ることが大切です。
新契約の手続き ⇒ 今の保険の解約
新しい契約の保障が開始されたことを確認してから、今までの保険を解約する。この手順を踏むことで、「空白期間」を避けて安心して切り替えることができます。
保険料が一時的に重なることを心配される方も多いですが、正しい順序で進めれば、保障を切らさず、保険料も重ならず、無駄なく見直しできるケースがほとんどです。
補足:保障開始の条件について
保険会社によって細かな違いはありますが、一般的に保障が開始される条件は次の3つです。
・申込が完了していること
・健康状態の告知が完了していること
・初回の保険料が支払われていること
※最近は口座引き落としを利用することで「初回入金」が条件から外れる会社もあります。また、がん保険には多くの場合「90日の免責期間」が設けられています。
実際にはお申込み手続き後、1週間ほどで保険会社から正式な成立の案内が届きます。解約の手続きはその案内を確認してから進めると安心です。
まとめ
生命保険の見直しは、大きなお金と安心に関わる大切な手続きです。
だからこそ、正しい順序を知っておくことで、安心して進めることができます。
少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。



