顧客に寄り添い丁寧にサポートする保険代理店（2/3）

すし職人から転職。「誰にも負けない保険代理店員になる」と決意

　岡本さんの前職はすし職人。「子どもの頃から料理が好きで、手に職をつけて一人前の料理人になるのが夢でした。すし店に弟子入りし、20年間、オーナーの右腕としてすしを握ってきました」

　転機が訪れたのは2001年、38歳のときでした。「体を壊してしまいまして…。『立ち仕事はもうやめた方がいい』と医師からの助言もありました。どうしようか考えていたところ、保険代理店を経営していた父親から『会社を手伝ってほしい』と言われ、すし職人をやめてこの業界に入りました」

　ただ、当初は保険業界の知識も資格もなく、「セミナーなどでは『すし屋が何で保険屋をやっているんだ？』と揶揄（やゆ）されたこともあったそうです。「あくまでも冗談のつもりだったんでしょうけど、内心はとても悔しかったですね。でも、ゼロからのスタートだったからこそ、誰にも負けない保険代理店員になろうと決め、人一倍努力して、今日までやってきました」

　保険業に携わってから、前職と同じ20年を迎え、2020年からは高知県損害保険代理業協会の会長職を務め、いまやベテランの域に達している岡本さん。

　「お客さまに何かあったとき、『あなたに任せておいてよかった』と言ってもらえたときが、最もやりがいを感じる瞬間ですね」とほほ笑みます。

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