墓じまい、費用はいくらかかるのか。
こんにちは。川崎市の吉澤石材店です。
だいぶ寒さが増してきましたね。風邪やインフルエンザが流行っているそうなので、充分に気を付けてまいりましょう。
さて、お墓にはほぼ確実に「誰がこのお墓を建てたのか=施主名」や「いつこの墓を建てたのか=建立年月日」が刻まれています。
このうち施主名に関しては一名の場合や連名で刻む場合などがあるわけですが、今日は建立年月日の部分について少しふれてみたいと思います。
施工店で異なるが大別すると2パターンある
まず一枚目の写真。他社さんの手がけたお墓なので、文字彫刻の部分だけ。
このパターンは『平成16年12月吉日』と刻んであります。『施主』と刻んでおらず名前が刻まれてその下に『建之』。建之とは、これをたてるということです。
ようは平成16年12月の吉日に〇〇が建てましたよ、ということですね。(〇〇は施主名)
次の写真。今度は弊社施工のお墓です。
こちらのパターンは『平成28年12月 建之』と刻んで、隣の行に『施主 〇〇』と刻んであります。
つまり、平成28年12月にこれを建てたよ、施主は〇〇ですよ、という感じでしょうか。
この『施主』と入れるかどうか、『建立』の位置がどこに入るのか、などに関しては施工店によって変わってきます。もちろん地域差もあるでしょう。だからどちらが正解という話じゃありません。
それより、ここで注目してほしいところは・・・。
一枚目の他社さんのものと比べると、弊社の方は『吉日』が入っていません。あれっ、忘れちゃったの・・・とか思ったりしませんか?
うちのお墓を建てた日って吉日だったのかな?
お墓を建てた日を何で刻んでないの?もしかしたら吉日でなかったのでは…なんてちょっぴり気になりますよね。
実際に時々聞かれることもあったりします。
でも、心配いりません。
もちろん六曜を気にしたりする方もいるでしょう。だからそうしたことを否定するつもりもありません。
そんなことを踏まえて、なんで『吉日』と刻んでいないかと言えば、お墓を建てる日は基本的にみな吉日だからです。
そもそもお墓は先祖や亡き人の供養(仏教のみならず広い意味での言葉)のために建立するものです。
仏教では追善供養と呼ぶわけですが、この追『善』という字を見てもわかるようにお墓を建てたり法事をしたりするのは明らかに『善い』こと。つまりは功徳(くどく:良いこと)を積むわけです。
だからこそ、そんな良いことをする日が悪い日のはずがないということなのです。
お墓の本当の完成は開眼供養をする日
それにもう一つ。
工事として完成していたとしても、お墓の本当の完成は、お経をあげて開眼供養をする日です。
現在では開眼とご納骨をあわせて同じ日に行うことが多かったりしますが、その法事当日って果たして悪い日なのか、なんて心配する人っていらっしゃいますか?
お寺さん(あるいは神主さんor神父さんor牧師さん)がわざわざ悪日を選んでお墓の完成日にあてるなんて、絶対にするわけないですよね(笑)
そうしたことから考えると、『お墓を建てる日が悪日のはずがない』ということがご理解いただけるのではないかと思います。
そう。あなたの家のお墓を建てる日が『吉日』でないはずがないんです。
こんな理由から、弊社では通常の場合お墓の建立年の部分に『吉日』を入れないことがほとんどになっています。
あ、それでも『吉日』を刻みたいという方はご安心ください。もちろんご希望を尊重し、そのようにさせていただいておりますので。
お墓にかんして心配なことがあれば…
実際のところ、お墓を建てたり直したりという機会はそうそうあることではありません。例えば今建てるお墓は、災害などの不可抗力的な事故さえなければ、かなりの期間にわたって使っていくことが可能です。
だからこそ、心配になることやわからないことがあって当たり前です。
そうした際にはお寺さん(あるいは神社・教会)にお尋ねしていいと思いますし、もちろんお墓のプロである石材店に質問してみていただきたいと思います。
心配事をクリアして、良いお墓づくりを進めてまいりましょう。
また、よろしくお願いします。