石のサンプルで推し量れること、量れないこと
川崎市を中心に近郊でお墓工事をさせていただいている、吉澤石材店の吉澤です。
さて、お墓に使う石は本当に色々な種類があります。
昔から使われてきた国産材や新しく開発された外国材。石のプロであるはずの石材店でも、そのすべてを把握するのはきっと難しいと思われます。
そうした無数の中からどの石をお勧めし使っていくか。このあたりは業者によってみな違うと思います。
下の写真、何しているの?と思われるでしょう。水を張った容器に石を浸けています。石の素性を少しでも知ることができればという思いで試しています。
石も表面にある細かな穴から水を吸い上げます。その吸い方は種類によってもみな違います。また同じ石だって微妙に異なるはず。
よく水を吸わない石がいいという石屋さんもいます。確かに吸い上げるのと吸わないのとでは、できれば水吸いが少ないほうが良いかもしれません。でもその一点をもって石を判断するのはいささか片手落ちだと私は思います。
吸うことを論じる以上、せめて捌け具合も確かめてみたいものです。
石を扱うものの一人として、実はこんなことで量れるほど石は薄っぺらなものではないと思っています。
でも水の吸い上げ、捌けによってその石の素性を多少でも想像することはできます。そのために出会ったことのない石は時々こんなことをしてみるわけですね(笑)
今日の2種はどんな様子を見せてくれるでしょうか。楽しみです。