年忌(年回)ってご存知ですか?
「慣れていないから…」
仕事をしているとお客様の言葉の中でよく耳にします。お墓のことやお寺さんとのことなどが多いかもしれません。
そうですね、今の時代はそう多くの人を見送る経験なんて多くないと思います。家族の誰かが主になって仏事やお墓に関することを執り行っていると、他の家族はそれに関わる機会が少なくなりがちな部分はあるかもしれません。
結果、比較的高齢になるまで、親族を見送った(主体的にという意)経験がない方だっていると思います。
いざという時に困らぬよう、お墓参りなどには子供のうちから馴染んでおくことをお勧めしたりしています。それは何も仏事やお祀りをきちんと理解しろということではありません。子供や若いうちからそれを要求するのはなかなか難しいこと、細かいことはともかくとして、供養する側の一人として当事者であってほしいということです。
乱暴に言えば、若いうちからなんとなくでも雰囲気を知っておいてほしいという意味での話です。理屈はともかくとして。
先祖供養のたしなみ、いつ知るか?
じゃあ今までそうしたことにあまり触れてこなかった、慣れ親しんでこなかったという人はどうすればいいのでしょうか。わからないことだらけです。
でも心配しないでください。先祖供養(先祖祭祀)に関することで一から十までよく慣れている方なんて、そうそういらっしゃらないと思います。わからないことに直面した時、今この時をきっかけにして少しずつ慣れていけばいいと思います。知っていけばいいと思うのです。
例え年を重ねていたとしても、遅すぎることはないと思います。少なくとも先祖供養に関しては。
わからないことがあれば、お寺(神社)に聞くべきです。聞いたら失礼なんていうことはありません。聞くことが恥ずかしいなんてナンセンス、知ったふりをして恥をかく方がよっぽどみっともないじゃいですか。
親戚があれば年長者に尋ねてもいいです。葬儀社や石材店に尋ねてもいいんです。いろいろとネットで調べるのもありですが、身近なところで縁を紡いでいくことで見えてくるものだって、きっとあるはずだと私は信じます。
先祖供養(先祖祭祀)を通じて、もっと多くの人と縁を紡いでいただきたいと思います。
先祖供養のたしなみ、いつ知るか? 答えは当然
『今でしょ!』、と言うことで。いささか古いですが(笑)
また、よろしくお願いします。