お墓の建立年月日の彫刻について
御多分に漏れず、最近では弊社でもお墓を片付けることに関しての問い合わせをいただくことが増えています。
墓じまいとタイトルに書いていますが、これについての定義や思いなどは別の機会に触れてみたいと思います。内容的には今あるお墓を完全に片付ける場合と、移転を前提としている場合とに分かれると思いますが、いずれにしてもご遺骨を納める先をきちんと決めておくべきなのは言うまでもありません。
さて、ここでいただいく問い合わせの中で、まず十中八九聞かれることは「費用的にいくらくらいかかるのか?」ということ。
確かにとても気になる部分だと思います。ご遺骨を新たに納める際の費用や移転先のお墓にかかる費用を考えると無理ないと思います。
ただし残念ながら、その問い合わせのお電話(あるいはメール)で明確に金額提示するのはまず難しいことが多いと思います。それは勿体つけているわけではありません。回答できることならそうしたいのですが、片付けるべきお墓の現状が不明確で判断が付きかねてしまうのです。
例えば全く同じ石の量を使った同じ形のお墓であったとしても、撤去にかかる費用が変わってしまうことがあります。それはなぜでしょうか。
実際にかかる費用はお墓の立地で変わってくる
例えばトラック横付けで作業できる現場かどうか、あるいは解体に使用する機械が墓地に入るかどうか、また車までの廃材運搬距離はどのくらいなのか。
これらは見積金額に明確に跳ね返ってきます。つまりそのお墓の立地条件が大きく解体費用に影響してくるということです。立地が変われば作業にかかる人数が変わります。3人で一日の作業と二日の作業とでは当然費用が変わってきてしまいます。
ここにいくつか書いたことはあくまで同じ大きさのお墓と仮定しての話です。これ以外にもお墓の広さによっても変わりますし、石塔を処分するのか、どこかに運ぶのかなどによっても当然変わってきてしまいます。
実際にそのお墓を見て確認をすることで、見えてくることがたくさんあるはずです。「大体いくらくらい?ざっくりでいいから。」そう言っていただくのですが、現場確認なしに金額を申し上げられない理由がここにあります。
そうしたことからもお墓の解体を考える方には、ぜひ貴家のお墓を確認させていただきたいと思います。