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椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

外発的動機付けと内発的動機付け(スタッフ)

椎名あつ子

椎名あつ子

テーマ:スタッフ

2019年になり、あっという間に
3月になりました。
年の始めには目標を立てたり
何か新しいことを始めたりする方も
多いかもしれませんね。
どうでしょう、目標に向かって
がんばれているでしょうか。

何かを始めたものの続かないこと、
ありませんか?
私はよくあります。
私は3日坊主どころか、
2日続いたと思ったら3日めには
すっかり忘れ去っていることが
よくあります。

そんな私でも、
昨年から始めたヨガが
珍しく半年以上継続しています。
なぜなのか、考えてみました。
そもそもは、
理由があって始めました。
数年前にぎっくり腰をやって以来、
慢性的な腰痛があったのです。
これをどうにかしなくては、と思っていたところ、
たまたま知人からヨガをすすめられました。
その人自身も腰痛があったけれど、
ヨガを始めてから改善されたそうです。
ということで、
「腰痛改善」という目的のため
ヨガを始めました。
早速ヨガ教室を調べ、体験を申し込み、
やってみたところ
思っていた以上に合っている気がしたので
継続することにしました。
今は、すでに腰痛はほとんど気にならないほど
改善したのですが、
ヨガをやった後のすっきりとした
爽快感にやみつきになり
楽しく継続しています。

実はこれは、
「腰痛改善のため」というのは
外発的動機付けと心理学では呼びます。
外発的動機付けは、
その行動に別の目的があったり
利益などがあるものです。
今回の場合は、
「腰痛改善」という効果を得るために
ヨガをやる、ということです。
一方、
やっているうちに楽しくなって
ただ楽しいから継続している、
これは内発的動機付けと呼びます。
これは、行動そのものが目的であったり
何も得するわけではないけれど
ただ行動しているものです。

この外発的動機付けと内発的動機付けは
それぞれとても大事なものです。
今回、私のヨガが継続しているのは、
外発的動機付けと内発的動機付けが
共にあることも
大きな要因だと思います。

例えば、
ある本が好きで楽しく読むのと、
同じ本であっても読書感想文を書くために
読まなければならないのは、
大きな違いがありますよね。
好きな本であっても
読書感想文を書かなきゃいけないと思うと
読みたくないなと思ったことがある方も
多いのではないでしょうか。
同じ行為であっても、
動機が外発的か内発的かで
気持ちが違いますよね。

けれど、外発的動機づけが良くないわけでは
ありません。
きっかけが外発的動機づけであっても、
行動しているうちに
内発的動機づけになっていく場合も
多くあります。
なかなか踏み出せない人にとっては、
外発的動機付けがあることによって
新たな行動ができるきっかけになったりもします。

私のヨガもそうですし、
最初はイヤイヤ始めた仕事が
案外楽しかったり
自分に合っていた、
興味がなくつきあいで始めた趣味に
ハマってしまった、
やりたくないけれど
しかたなく勉強しているうちに
おもしろくなってきた、
などなど。

ただ、継続していくには
内発的動機付けが
必須になってくるように思います。
外発的動機付けだけで
継続していくことは
かなりストレスになるのでは・・・。

この外発的動機付けと内発的動機付けは、
カウンセリングを始める時にも
関係があります。
「妻に行ってこいと言われたから」と
カウンセリングに来ても
なかなか効果が表れなかったりします。
けれど、
「妻に行ってこいと言われたから」と
カウンセリングに来てみて
話しているうちに
たしかにカウンセリングが
必要なんだと自分で思ったり
効果を感じて
自発的に通うようになる人もいます。
なので、続かない人は、
カウンセリングと合わないとも限らず、
動機付けが低かったり
まだ、タイミングではないのかも。
内発的動機付けが生じるタイミングなら
続くのかもしれません。

また、子どもの学習や習い事などでも
外発的動機付け・内発的動機付けという
考え方で見て見ると、
始めは外発的動機付けでもいいのですが、
内発的動機付けが生じる様に、
つまり楽しめるように
工夫することが必要になります。

今日は、
心理学の世界での
外発的動機付けと内発的動機付けという
考え方を紹介しましたが、
仕事でも、趣味でも、子育てでも、
何にでも関係してくる考え方だと思います。
興味のある方は
よろしければインターネットなどで
詳しく調べてみていただけると
参考になるものが見つかるかと思います。


文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

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椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

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