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異文化交流(スタッフ)

椎名あつ子

椎名あつ子

テーマ:スタッフ

私の友人で、国際結婚をした人がいるのですが、
日々、旦那さんとの文化の違いを感じるそうです。
家事や育児に関して
不満に思うことも多いそうですが、
友人は「文化が違うから」と
受け入れてもいるのです。
大きな気持ちで受け入れている友人に
敬意を持ちつつ、
今日は「文化」の話です。

友人の話を聞いていて思ったのは、
国際結婚はたしかに
異なる文化を持つ二人の結婚なので
わかりやすいのですが、
本当は、
同じ国に生まれ育ち
同じ言葉を話していても
必ずしも同じ文化とは
言えないかもしれない
ということです。

ここで言う「文化」は
国としての文化ではなく、
家庭の文化です。
例えば、
その家庭の味つけや
その家庭でのルール
その家庭での常識などが
その家庭の文化です。

結婚するということは、
異なる家庭環境で育ち
異なる価値観を持ち
異なる思考を持ち
異なる将来像を持ち
異なる感性を持ち
異なる人生を歩む
そんな二人が一つの家庭を作り、営むことです。
実際、結婚すると新しい戸籍を作りますよね。
妻が育ってきた実家とも異なる
夫が育ってきた実家とも異なる
二人だけの新しい戸籍です。

「戸籍」は「文化」とも
言い換えられるのではないでしょうか。
夫婦それぞれが育ってきた実家の文化・・・
たとえば
・ベッドで寝るのか布団で寝るのか
・家事は誰がやるのか
・給湯器のスイッチはいれっぱなしか
使い終えるたびに消すのか
・カレーは甘口か中辛か辛口か
・日曜の朝は寝坊するのか
早く起きて遊ぶのか
・本に書き込んだり端を折ったりするのか
全くせず綺麗なままにするのか
・「おはよう」というあいさつをするのかしないのか
・みかんの白い筋はとるかとらないか
などなど
大きなことから些細なことまで
一つ一つ家庭の文化です。

自分では当たり前だと思っていることが
必ずしもパートナーにとっては
当たり前ではないかもしれません。
世間的にはこうだから
我が家もそうしようというのも
一つの文化だと思いまし、
世間一般がどうなのかは
あまり関係がないことも
もちろんあります。
世間や実家がどうかではなく、
二人にとってはどうなのか
どうするのがよいと思うか
どうしていくのか
それを話したり
決めたり
変えたり
臨機応変にしたり
日々の中で自然となんとなく分担していたり
そんなことが家庭を作り、営む
ということなのかもしれません。

結婚するということは、
妻の文化と夫の文化
それぞれの良いところを活かして
二人の家庭の文化を
新たに
二人で作っていくことでもあるのです。
とても素敵な共同作業だと思いますが、
異なる文化同士で
新しい文化を創り出すには
戦争も起きかねません。
けれど、お互いの文化を尊重し
温かい気持ちを持っていれば
小競り合いはあっても
戦争までには発展しないかもしれません。
国同士と違って
結婚する二人には愛がありますしね。

きっと大切なのは、
結婚は、
いえ、人と関わるということは全て、
いつも異文化交流であるということなのです。

今回は結婚のことで取り上げましたが、
友人であっても
仕事仲間であっても
みんなそれぞれの文化を持っています。
それぞれどんな文化なのか興味を持って
素敵な文化を見習い
ちょっといただけない文化は
反面教師にしてみたり
自分の文化は何だろうかと考えてみたりすることで、
自分の文化が進化していくかもしれませんし
異なる文化を持つ人たちと
友好的につきあえるかもしれません。

今日はちょっとそんな気持ちで
人と接してみてはいかがでしょうか?


文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

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椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

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