壁紙の種類⑤
ほとんどのマンションでは、階下への騒音トラブルを防ぐ目的で、遮音等級による制限を設けています。
床リフォームで新たにフローリングにする場合は、この遮音等級による規定を満たさなければいけません。
マンションの管理規約や使用細則に記されているので、予め確認しておきましょう。
◆遮音等級とは
マンションの上階の床で生じる音が下階でどの程度聞こえるかなど、建物の遮音性能を示す指標。
フローリングの遮音性能はL等級またはL値という数字で表され、管理規約や使用細則などと記されています。
建築された時期によって、遮音等級も変化していたり、マンションのグレードによっても、遮音等級に違いがあります。
●L値とは
上階の床で生じる音が下の階でどの程度に聞こえるのかの基準として、
決められている遮音等級をL値(エルち)または、L等級(エルとうきゅう)といい、
音の伝わりにくさを表し、このL値は数字が小さいほど、遮音性能がよいことを示しています。
L値は条件によって変わります。
L値は、コンクリートスラブ(下地のコンクリート)の厚みを150mmとして推定されています。
したがって150mmのときLLが50でも、スラブ厚が120mmになればLLが55になるといったことがあります。
L値は推定値。保証値ではありません。
L値は、JIS(日本工業規格)にもとづく方法で実験室で測定したデータから実際の現場での遮音性能を推定したものです。
しかも現場の状態として、標準的な施工が行われた梁区画面積10~15㎡のRC版(コンクリート版厚み150mm)を想定しています。
したがって、長大スパンの床版、貫通部をもつ床版あるいは柱、梁、壁などを通じて伝播する音の大きい建物など、
条件によってバラツキが大きくなることが考えられます。
※詳しくはこちら → 日本複合・防音床材工業会 フローリング・ナビ