身近に潜む『毒』
シーリングとは構造物の防水性や気密性、耐久性を保持するために、
継ぎ目や隙間に充填(じゅうてん)する材料の事です。
また、外壁・屋根のひび割れの補修、
部材の端末処理まで非常に広い範囲で使用されています。
このシーリング材にはいくつかの種類があります。
●ウレタン
耐久性の高く、硬化後はゴム弾力性を持ちます。
クラック補修や目地の補修に使用されますが、
紫外線に弱いので露出目地やガラス廻りには使用できません。
また、充填した状態のままだと、
劣化やホコリの付着で汚れやすいため、
塗膜で被せる場合に使用することが多いですが、
塗装後の汚染が少ないノンブリードタイプのものもあります。
また、アルコールと反応すると硬化不良が発生するので、
アルコール類を発散させる材料やシリコン系シーリング材との同時使用は出来ません。
上に塗料を塗る事が決まっている場合は、
変成シリコンよりウレタンを選択した方がよい場合があります。
<主な使用場所>
・一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど(充填後、塗装が必要)
・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など(充填後、塗装が必要)
・ウレタン防水などの端末シールや下地処理
<メリット>
・耐久性が非常に高い
・上に塗料が濡れる
・変成シリコンに比べると比較的価格は安い
・上に塗装後、汚染がすくない
<デメリット>
・紫外線に弱く露出できない(充填後、塗装が必要)
・充填後、シーリング材が痩せる