リバースモーゲージの活用方法
「自宅の購入を考えているけれども住宅ローンについてよく分かっていない」という方は、まず住宅ローンの金利の違いに着目してみてください。
住宅ローンを組むときは、金利選びが最も重要と言っても過言ではありません。その後の生活において経済的に大きな影響があるからです。
今回は、住宅ローンの金利の種類や違いなどを詳しく解説していきます。
住宅ローンにおいて金利選びが重要な理由!
住宅ローンにおいて金利選びが重要な理由は、返済額に大きく影響するからです。金利選びを間違えると、せっかく夢のマイホームを購入してもその後の返済や生活が苦しくなる可能性があります。
ところで金利とは何かご存知ですか?住宅ローンなどの借金をすると、借り入れたお金の元金に、利息をプラスして返済しなければなりません。そして利息は、借入の残高に金利をかけて算出されます。
2021年4月時点で住宅ローンの金利は、年0.375〜1.4%程度です。金利の種類によって、適用される金利の数値も異なります。
「なんだ、どの金利を選んでも1%も変わらないのか」と思われたかもしれません。しかし住宅ローンの返済は、20年や30年など長期にわたるもの。借入額が4,000万円だった場合、金利がたった年0.2%上がるだけで、返済額が100万円以上変わることがあります。
また金利には、返済期間中に変動するものと固定されているものがあり、個人の状況や考えに応じて選ばなければなりません。
それでは、金利の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?次から詳しく解説していきます。
変動金利
変動金利とは、返済期間中の金利が、市場に応じて変わる金利タイプです。仮に返済期間中に適用されている金利が上がった場合、利息の額や返済額自体が上昇します。
適用される金利が見直されるタイミングは半年に1度。返済額が見直しされるのは5年に1度です。そのため、半年ごとの見直しで適用される金利が上がると、返済額が変わるタイミングでない場合、返済額のうち元金と利息の内訳のみが変わります。
仮に、返済額が毎月10万円で元金が8万円、利息が2万円だったとしましょう。あくまでイメージですが、半年の見直しで金利が上がると、返済額の10万円は変わらずに内訳が「元金7.5万円、利息2.5万円」のように内訳が変わります。
そして5年に1回の返済額の見直しにおいて金利が上がった場合は、返済額自体が上昇します。ただし見直し前の1.25倍までしか増えないため、仮に見直し前の返済額が10万円の場合、金利が上昇しても12.5万円までしか上がりません。
一方で変動金利は、借入れたときの金利が固定金利よりもかなり低い点が最大のメリット。
2021年4月時点で変動金利は、年0.4〜0.6%台のものが多いです。固定金利が年1%であることを考えると、適用されている金利がかなり低いことが分かりますね。
そして、仮に返済期間中のに金利が上昇しなかった場合は、固定金利よりも返済総額が少なくなります。
「これからも日本の景気は対して回復せず金利は大して上がらないだろう」と考えている方や「しばらく低金利が続くから今のうちに元金を減らしておきたい」と考えている方におすすめの金利ですね。
また、早期繰上げ返済などを考えている方に合っている金利タイプとなります。
全期間固定金利
全期間固定金利とは、返済期間中の金利が固定されている金利タイプです。変動金利の適用金利が上昇する局面でも、固定金利の適用金利は変わらないため、返済の途中で利息の額や返済額が上がる心配はありません。
また、変動金利型と比較して、自営業や勤続年数の浅い方などでも住宅ローンの審査に通過しやすい点もメリットです。
ただし借入当初の金利は、変動金利よりも高くなります。仮に返済期間中に金利が全く変わらなかった場合、返済総額が変動金利よりも多くなる点に注意が必要です。
そのため「これから日本は景気が良くなって金利が上がっていくだろう」と考えている方や「金利が上昇するかもと不安になりたくない」と考えている方に向いていますね。
返済額が確定している為、ライフプランを立てやすい金利タイプとも言えます。
固定期間選択型変動金利
固定期間選択型変動金利とは、住宅ローン借入当初の5年や10年の適用金利を固定し、その後に変動金利に移行する金利タイプです。
固定期間中の金利は、全期間固定型よりも低く設定されているため、返済から一定期間は元金を効率よく返済していける点が魅力的です。
一方で、固定期間が終了した後の変動金利は、通常の変動金利と異なる点に注意が必要です。例えば、5年に1度の返済額の見直しにおいては、見直し後の返済額に上限がなく、見直し前の1.25倍以上に増えることがあります。
以上の点から固定期間選択型は、金利が低いうちに固定期間の金利を低くして元金を効率よく返済していきたい方や、固定期間の終了後に一括返済を考えている方におすすめです。
続きを見てみる → みんなはどの金利を選んでいる?