オープンカウンセリングとは、カウンセリングを公開して行うとりくみです。
ニュース等で耳にする度に胸が痛くなります。
「どこに相談したらよいかわからなかった」
「行政に電話したが、部署が違うとたらいまわしにされた」
「家族の問題を誰にも話せなかった」
日本ではまだまだ、カウンセラーに会いに行くのは、なにかとても困ったことがあるときのようなイメージがあるようです。カウンセリングをうけるというと家族や同僚、友人など周囲にネガテイブな印象を与えてしまうように思われている方がほとんどかもしれません。また、カウンセラーとは、難しい心理学を振り回し権威的で上から目線でとっつきにくく、「できないこと」を説教されるのではと思われている方もおおいかもしれません。
海外の映画などには、しばしばカウンセラーが登場するのを見かけます。欧米では,迷ったときや,将来のこと,こころと身体のマネジメントや,ビジネスの決断にホームカウンセラーを活用することがステイタスになってきているようです。カウンセラーとは,依頼者のさまざまな人生の局面の伴奏者として定着しているようです。
家族の問題、会社や職場でのおおきなストレスや心身の不調に関しては誰にも言わず、「なかったことにする」「相手にあわせる」「ポジティブでなくてはけない」「もっとがんばらなくてはいけない」と我慢してやりづごす、または、お金を使うことや、お酒などで発散させるという対処の仕方が蔓延しているようです。もちろん、そういうことも必要なときもあると思います。
がまんが続いて、身体の症状になれば、病院に行ってお薬をもらって飲むことは、日本においてはとても一般的で保険も適用されます。お腹が痛い、眠れない、ヘルパスになる、イライラする、うつっぽい、腰がいたい、首が痛い、胃が痛い、難聴、アルコールや買い物などのさまざまな依存症など。
近年、公認心理師が国家資格となり、心理職、医療、教育など地域で専門領域をつなぎあわせて包括的に支援していこうという流れがうまれつうあります。でも、まだまだ、日本では、「カウンセリングに行く」は敷居が高く感じられたり、偏見があるのかもしれません。
開業カウンセラーは、医療、教育などの受け皿でおさまりきれない、心の健康への援助、
「頭ではわかっているけれどやめられない」などの依存症、うつ症状、不眠や身体の不調などの心身の関連、
「夫(妻)を愛せない」「子どもを愛せない」
「人間関係の問題を繰り返してしまう」
「怒りの爆発」強い悲しみなど感情の問題、境界例パーソナリティ、自己愛パーソナリティ
などトラウマへのセラピーなどメンタルヘルスケアの最前線にいます。
しかしながら、開業カウンセラーは、後ろ盾や社会的地位などはなく、事業の運営に際する融資をうけることも難しい場合が少なくありません。また、資格を取得することはほんのスタートにしかならず、人間理解について幅広くかつ深く臨床理論やカウンセリングの姿勢や技術について日々研鑽を続ける必要があります。また、開業カウンセラーは、経営者という側面もありますが、これらのスキルは心理臨床の領域で学ぶことは難しい分野です。これらは、とうていひとりでできるものではありません。
開業カウンセラー塾と交流会@鎌倉では、
1,臨床技術の向上:ケース検討
2,クライアントさんの集客、マーケティング、財務:経営者としてのスキルのシェア
3,カウンセラーの相互交流を通した精神的安定:グループシェア、懇親会など
について、参加者のケーススタディ、グループディスカッションを通した実践検討形式でスキルの向上を共に目指す試みです。
開業カウンセラー塾と交流会@鎌倉