親の感覚 × 後継者の数字 × 税理士の知識——三つが出会うと納得解が生まれる (継ぐ人のための、数字と向き合う経営ノート:第9回)
次の一手を決める前に、
あらかじめ考えておくことで、判断が楽になることがあります。
この連載では、判断を急がずにすむ「経営の勘どころ」をお伝えしていきます。
年末年始を越えたこの時期、
売上や業績が大きく崩れているわけではないのに、
ふと「このままでいいのだろうか」と感じることがあります。
特別な出来事があったわけでもない。
大きな失敗をしたわけでもない。
それでも、頭の中には、
こんな感覚が残ることがある。
・少し疲れが抜けない
・数字を見る気になれない
・判断を先延ばしにしたくなる
そんな感覚が重なってくる。
この状態を、
「自分が怠けているからだ」
「経営者として弱いからだ」
と受け取ってしまう人も少なくありません。
けれど実際には、
これは珍しいことではありません。
一年を通して判断を続けてきた人ほど、
冬に一度、気持ちが立ち止まりやすくなります。
体力だけでなく、
判断を続けるためのエネルギーも、
知らないうちに消耗しているからです。
この時期に浮かぶ
「もう無理かも」という言葉は、
すぐに何かをやめたい、という意味ではないことがほとんどです。
多くの場合、
それは
「一度、立ち止まって考えてみたい」
という感覚の表れです。
無理に前向きになる必要はありません。
次の一手を、今ここで決めなくても構いません。
まずは、
「そう感じている状態にいる」
という事実を、そのまま受け止めること。
それだけで、
判断の重さは、少し軽くなります。
※このコラムは、毎週火曜日に掲載しています。
判断を急がず、考えるための視点を整理する連載です。



