家族経営の現場に潜む“3つの本質的な課題”(補助金とDXの前に ― 家族経営がまず整えるべきこと③)

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

DXやシステム導入がうまく進まない。これは家族経営に限らずよくあることですが、その理由は“現場の足元”にあります。今回は、家族経営の現場に潜む3つの本質的な課題を整理してお伝えします。

① 段取りのズレ

人によって「順番」が違うため、抜け漏れが起きやすい。

  • 社長の段取り
  • ベテランの段取り
  • 若手の段取り

誰も悪くありません。
ただやり方が揃っていないだけです。

② 流れの詰まり

受注 → 段取り → 作業 → 納品 → 請求 → 入金
この流れのどこかが止まると、全体が重くなります。

  • 受注方法がバラバラ
  • 完了報告が遅れる
  • 納品書が迷子
  • 請求が月末に集中

これはシステムではなく、
運用の流れが整っていないことが原因です。

③ 情報の渡り方の揺れ

家族経営は柔軟である反面、情報の揺れが出やすい。

  • 口頭指示
  • メモ書き
  • 人ごとのLINE
  • 伝票の置き場所で進捗が変わる

この揺れた状態でデジタル化すると、
現場が確実に混乱します。

DXの前に“段取り・流れ・つながり”を整える必要がある

これらの課題を知ることは、
補助金を無駄にしないための大事な一歩です。

次回は最終回。
後継ぎのあなたが“無理なくできる”足元の整え方
をお伝えします。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小規模事業者の“頼れる世話役”的経営コンサルタント

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神奈川
  3. 神奈川のビジネス
  4. 神奈川の経営改善・資金繰り
  5. 平岡誠司
  6. コラム一覧
  7. 家族経営の現場に潜む“3つの本質的な課題”(補助金とDXの前に ― 家族経営がまず整えるべきこと③)

平岡誠司プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼