後継者は数字で語る──事業を深く知る力【継ぐ人のための経営ノート③】
はじめに
家族経営を継ぐ後継者のために、日繰り・在庫管理・数字の見える化を軸に、
“現場と数字をつなぐ経営”をやさしくお届けします。
AIは便利な“補助役”——でも会社の中心にはなれない
AIは、後継者の理解を助けてくれる心強い味方です。
- メモの整理
- 在庫情報のとりまとめ
- freeeの画面の説明
- 税理士の話の補足
こうした“周辺の整理”は、AIが得意とする領域です。
しかし、
会社の中心にある 資金繰り・現場の判断・会社の歩み は、
AIにも税理士にも決めることはできません。
その中心を握るのは、
後継者であるあなた です。
自分の目と心で数字を見ることが“経営の芯”になる
AIがどれだけ進んでも、
freeeの数字をどう感じるか、
日繰りの変化をどう読み取るか、
在庫から現場の負担をどう掴むか。
これは、
あなた自身の感性でしか判断できない領域です。
AIは「理解を深める道具」。
中心に置く必要はありません。
経営の芯は、
あなたが 自分の目と心で数字を見る力 にあります。
後継者の方へ
AIに頼りすぎず、あなた自身で“見たい数字”は何ですか?
- この数字はどう意味づけたらいい?
- 現場の負担と数字のズレはどこにある?
- 資金の流れで、気になる点は?
- AIが出した答えと、自分の感覚は一致している?
もし思い当たるものがあれば、
まずは “自分の目で見たい数字を3つだけ”書き出してみてください。
書き出すことで、
AIとの役割分担がはっきりし、
あなたの判断軸が強くなります。



