在庫棚は現場の“声なき声”——後継者にしか聴こえないサインがある (継ぐ人のための 、数字と向き合う経営ノート:第4回)

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

現場の“気づき”は、いつも静かにそこにある

家族経営を継ぐ後継者のために、
経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に“数字で語る経営”をやさしく解説します。
税理士との関わり方や現場の声の拾い方も、小さな一歩から始められる形でお届けします。

後継者にしか聴こえないサインがある

在庫棚には、現場の本音がそのまま現れます。

  • 触られないままの在庫
  • 負担が偏っている材料
  • 置き場が曖昧な棚
  • 誰も言えないムリ
  • 工程の歪みや、疲れの蓄積

これらはすべて、
現場・工程・数字の間に生まれている小さな“ズレ”のサイン。

税理士には見えない。
家族にも共有しづらい。
そしてなぜか、後継者だけが気になってしまう——。

「気になる」の正体は、会社を守るための感性


後継者は、数字と現場のどちらも背負う立場にあります。

だからこそ、棚の中のほんの小さな違和感でも見逃さない。
その感性は、経営を引き継ぐ者だけが持つ“重要なアンテナ”です。

在庫管理とは、単なる数字の整理ではありません。
現場の声を拾い上げながら、
会社の体力を整えるための行為でもあるのです。

後継者の方へ

いまの棚の中で、あなたが気になっている“違和感”はどこですか?

後継者の新しい目だからこそ、見えるものがあります。

  • この棚は重たいまま動いていない
  • この材料だけやけに減りが早い
  • この棚番だけ戻し方がバラつく
  • この工程だけ人が疲れている

小さな声なき声を、
一度あなたの言葉で捉えてみてください。

いま気になっている“違和感”を、3つだけ書き出してみませんか?

書き出してみると、
経営のどこに負荷がかかっているのかが整理されます。

もし
「言葉にするのがむずかしい」
「考えがまとまらない」
という場合は、お気軽にお声がけください。

在庫・日繰り・現場の違和感を一緒に整理する15分の対話を行っています。

(※相談ではなく“棚卸し”のサポートですのでご安心ください)

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Mybestpro Members

平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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