古い在庫がずっと残っている… 「いつか売れる」は、資金を止める落とし穴
「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへ --未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第八回
「在庫はあるけど、なんだか資金が足りない…」
「売れてるはずなのに、現預金が増えない…」
「在庫と資金って、どうつながってるの?」
そんな疑問、ありませんか?
実は、在庫は“お金のかたち”であり、資金繰りと直結しています。
在庫は「現預金がモノに変わった状態」
- 商品を仕入れると、現預金が減って在庫が増える
- 商品が売れると、在庫が減って売掛金が増える
- 売掛金が回収されると、現預金が戻ってくる
この流れがスムーズに回っていれば、資金繰りは安定します。
でも、どこかで止まると、現預金が減り、資金が詰まってしまいます。
在庫が動かないと、資金も止まる
- 動かない在庫=売れていない商品
- 古い在庫=資金が棚に滞留している状態
- 過剰在庫=仕入れすぎて現預金が減っている状態
- 欠品=売上の機会損失で、現預金が増えない状態
つまり、在庫の動きは、資金の動きそのもの。
だからこそ、在庫管理は資金管理でもあるのです。
「日繰り表」でつなげてみる
在庫と資金の関係を見える化するには、
「日繰り表(資金繰り表)」と「在庫表」を連動させるのが効果的です。
- 仕入れ日と支払日
- 出荷日と売上計上日
- 売掛金の回収予定日
- 在庫の回転率と滞留日数
これらを並べて見るだけで、資金の流れが見えてきます。
やってみるなら…
- 日繰り表で、在庫と資金の流れをつなげる
- 入出庫履歴を在庫表に反映し、資金感覚を育てる
- 差異が出たら、原因を共有して、対策を立てる
ただし、資金繰りの仕組みや販売管理の方法は会社ごとに異なります。
自社の経理体制や現場の実態に合わせて整えることが大切です。
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「自分のやり方、これでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「伝わらないことが増えた気がする」
そんな”違和感”が、見直しのサインかもしれません。
在庫も、お金の流れも、“見える化”することで不安は小さくできます。
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