資金繰りが苦しいのは“数字を見ない経営”のせい?3つのチェックポイントで見える化する方法(家族経営の経理コーチング⑱)

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(しごと編)

その「なんとなく苦しい」は危険信号かもしれません


「売上はあるはずなのに、なぜか現金が足りない」
そんな漠然とした不安を抱えていませんか?
中小企業や個人事業主の多くが、資金繰りの悪化に気づくのは“手元の現金が尽きたとき”です。
その原因の多くは、数字を見ないまま経営判断をしてしまうことにあります。

資金繰りが悪化する典型的なパターン


資金繰りが苦しくなる背景には、以下のような“見落とし”が潜んでいます:

- どんぶり勘定で日々の支出を把握していない
- 利益と現金の違いを理解していない
- 売掛金の回収が遅れている
- 固定費が膨らんでいるのに見直しがされていない
- 税理士や経理担当に任せきりで、経営者自身が数字を見ていない

これらはすべて、「数字を見ない経営」の落とし穴です。

【3つのチェックポイント】あなたの会社は大丈夫?


資金繰りの健全性を保つために、まずは以下の3点をチェックしてみましょう:

月次試算表を毎月確認しているか
売掛金・在庫の回収サイクルを把握しているか
固定費の見直しを半年以内に行ったか

1つでも「いいえ」があれば、資金繰り改善の余地ありです。

改善の第一歩:「数字を見える化」する仕組みづくり


資金繰りの不安を解消するには、“感覚”ではなく“仕組み”が必要です。

資金繰り表の作成
 → 1ヶ月単位で入出金を予測し、先手を打つ

キャッシュフローの可視化
 → 利益ではなく「現金の動き」を重視する

社内共有体制の構築
 → 経理だけでなく、営業・現場も数字に関心を持つ文化づくり

まとめ:数字を味方につける経営へ


資金繰りの悩みは、数字を見える化することで“予測可能な課題”に変わります。
「なんとなく苦しい」から「数字で判断できる」経営へ。
まずは、あなたの会社の“見えていない数字”を一緒に見つけてみませんか?

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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