人の正解が合わなくても大丈夫。私にちょうどいい自分らしい服の仕分け方

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納




「あとでやろう」が、気づけば部屋のあちこちに…
年齢を重ねるにつれて、家事の手間が以前より負担に感じられる方が多いようです。
洗濯はこまめにするけれど、干して、取り込んで、畳んで、タンスに仕舞う。この一連の作業が億劫で、「また後でやろう」と後回しにしてしまう。
気づけば床やソファに洋服が置きっぱなしになり、部屋中に散乱して「片づけないといけないのに…」とため息をついてしまう。そんなお悩みをよく耳にします。


人が良くても、自分には合わないこともある

世中心にはたくさんの片づけ術があふれています。
たとえば、「洗濯物は畳まずにハンガーにかける収納がラク!」という方法を聞いたことがあるかもしれません。(私もおススメはしています)
確かにそれを試して「楽ちんになった!」と言う方も多いのですが、長年「服は綺麗に畳んでタンスにしまうもの」という習慣を大切にされてきた方にとっては、かえってハードルが高く、どうしても馴染めないこともあります。

大切なのは、世間の流行りや「人が良いと言う方法」を無理に真似することではありません。
人にとっての “楽ちん” が、あなたにとっても “楽ちん” とは限らないからです。


服の分け方は自由!「自分らしさ」を見つける楽しさ

それは、洋服の「仕分け方(分類の仕方)」にも同じことが言えます。
クローゼットやタンスを整理する際、「どうやって分けて仕舞えばいいの?」と迷う方も多いですが、実はここにも正解はありません。

これまで出会ったお客様も、本当に様々な方法を見つけられています。
・色ごとにグラデーションで並べる
・春・夏・秋・冬の季節ごとに分ける
・普段着とお出かけ着で大きく2つに分ける
・1週間分の「お着替えセット」を作り、残りを種類ごとに分ける

初めは色で分けてみたけれど、途中で季節ごとに変えるなど、ご自身にとって「これなら無理がない」という方法をゆっくり探しながら、最終的にはみなさんご自身にぴったりの方法を見つけられています。

「私にはこの方法が一番しっくりくる」「これなら後回しにせず、ラクにできる」とご自身に合うスタイルを見つけていくことは、これまで気がつかなかった新しい自分(自分のクセや心地よさ)を知る楽しさでもあります。


便利グッズの活用と、何より「安全」のために

もし、自分に合う仕分け方を試してみるなら、100円ショップでも手に入る「クローゼットインデックス(仕切りタブ)」などを活用するのもおすすめです。
ご自身が決めた「普段着」「おお出かけ着」などの境目に挟むだけで、仕分けのルールがパッと一目で分かり、迷わなくなります。
そして何より、自分に合った収納方法を見つけることは、ご自身の「安全」を守ることにも繋がります。

床に洋服が置きっぱなしになっていると、気づかないうちに足をとられて転倒してしまう危険があります。シニア世代の片付けにおいて、「転倒防止のために床にモノを置かないこと」は、日々の安心に直結する一番大切な対策です。

「ちゃんと片づけなきゃ」と自分を責める必要はありません。大切なのは、あなたの今の体力やこれまでの習慣に寄り添った「我が家流」を見つけ、安全で心地いい空間を作ること。
ゆっくりと、あなたにとって一番ラクで安心できる収納の形を見つけてみませんか?

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

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