少し先を想像して

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



連れ合いさんの排泄の失敗が多くなって、
専用のバケツを作って、
庭先でしゃがんで洗濯をしているAさん。
しかし、Aさんは、腰と膝が悪く、
痛みを堪えてなので大変な作業。
Aさんのお宅で、
しゃがまずに楽な姿勢で洗濯が出来るのは、
キッチンと洗面だけ。
しかし、流石にキッチンではどうかと思うので、
「洗面化粧台で椅子に座ってお洗濯されてみては?」
と提案してみたのだけれど、
Aさんは、顔を洗う所で汚れものを洗うのに抵抗があって
どうしても、それはしたくないそう。まぁ、それもそうですよね・・・。
あまり心地の良いものではありません。
なので、せめて、椅子に腰かけて、
バケツも姿勢が楽になる高さの台などに置いて、
洗濯をするように、現状で直ぐにできるアドバイスをしたら、
腰と膝の痛みが少し楽になられたようです。

一般の家庭にも
スロップシンク(汚れ物にも対応できる流し)が
設置されているとよいのですが、
あまり設置されていないので、
たまになら良いですが、Aさんのように、
ほぼ毎日のような状況になると、
抵抗なく洗う場所もなくて、心身の負担も大きいです。
しかし、介護が必要になってから設置するにしても、
その費用の負担も大きいこともありますが、
家の中に設置する場所がないのが現実ではないでしょうか。
まだ、なんとか、今の状況で洗濯ができているAさんも
いつまで続けられるかもわかりません。
今だけをみるんではなくて、
ご自分の身体の状況の少し先を想像して、
負担を軽減する対策を考えて実行して欲しいです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼