『体力・気力』も配慮
こちらのお客様のお宅に
初めて伺ったのは、一昨年の夏。
その年の冬に手術入院され、
退院後、再開というタイミングで、
新型コロナ感染症の拡大の影響で、
約1年ぶりの作業再開でした。
その間にお客様のお体にも変化があり、
家の中での移動に
歩行器を使うことを検討されていたので、
家具の移動、モノの収納位置や方法を変え、
以前よりも、更にアクション数を減らし、
普段、頻繁に使うモノは椅子に腰を掛けても
出し入れが出来るようにしました。
もっと沢山のモノを減らされた方が
お客様の「安全」の為には良いのですが、
『デイサービスに出かける時も、
自分なりのお洒落をして行きたい』という
お客様の思いを奪い取ってしまっては、
日々の暮らしにハリがなくなってしまうので、
お気持ちを尊重して、
良く使うモノと、たまに使うモノに分けて、
この後、定期的に見直しをすることに。
「安全」を最優先することは大切なことですが、
そればかりに目を向けてしまうと
「楽しみ」や「生きる意欲」などを
犠牲にしなければならなくなってしまいます。
何を優先するかは難しいことですが、
「前向きな気持ち」が持てて、
「その人らしい生き方」が出来ることが
大切なのではないでしょうか。
その方の「自尊心」、「前向きな気持ち」も
大切にして私は作業をしたいと思っています。
お客様からは、
「その場のつくろいで、
綺麗に片づけるだけでなく、
体のこと、気持ちのことを考えて、
動きやすく、使いやすくしていただいて
心から感謝しています。
あなたの朗らかな性格にも
とても癒されます。
今後ともよろしくね!
というお言葉をいただきました。
心身の変化で住環境の見直しは必要です。
お家の中での不便からくる
ストレスを軽減させて、
前向きなお気持ちが持てるよう
住環境の見直しもなさって下さいね。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納 comfy living