「涼」をしつらえる

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:ルームスタイリスト


画像出典:川崎市立日本民家園

じめじめの梅雨が明けると夏本番。
高温多湿なので不快な日々が続くこともありますね。
現代では、エアコンでの室温管理が
当たり前になってはいますが、
かつては、
襖や障子を開け放して風通しを良くし、
室内やお道具や家具をを夏向けに整え
湿度の高い日本の夏を涼しく過ごすために
夏座敷をしつらえていました。
今では、なかなかそこまでは出来ませんよね・・・。

部屋が乱雑だと暑苦しく感じるので、
物を少なくして空間を多くつくり、
家具の配置を見直して
窓から入る風の通り道をつくると、
風を感じられるスッキリとしたお部屋になります。
窓の外は、植物をつかった日よけがおススメ。
見た目が涼やかになるだけでなく、
周囲の温度を下げる効果も期待できます。
夏向きのファブリックやインテリア小物で
お部屋の雰囲気を変えてみるだけでも
涼を感じられますよ。

また、五感を意識する事でも夏の涼が感じられます。
①触れる
 家具やファブリックに
 ラタン、バンブー、い草、リネンなどの
 夏のべたつく不快感を軽減させる
 涼やかな素材を取り入れる
②視る
 ブルーやグリーンなどの寒色系や
 オーガンジーのような透ける素材、
 ガラス製の小物の透明感で涼しさを演出
③聴く
 風をイメージさせる風鈴の高く澄んだ音色や
 水琴窟の琴のような音、
 水や風など自然の音をBGMにすると
 涼を感じる効果があるそうです。
④味わう
  かき氷、ラムネ、スイカ、そうめん、ところてんなど
  涼を呼ぶ味を取り入れたり、器をガラス製のものを使う。
⑤匂う
  森や磯、蚊取り線香が昔ながらの涼を感じる香ですが、
  爽やかな香りのエッセンシャルオイル
  白檀のようなお香の香りもおススメです。
昔ながらのものは、
実際に経験していなければ心から共感することはできませんが、
季節の風物詩であってエコでもあるので、
五感の涼を取り入れてみるのもいいものですよ。


5月25日(月)に緊急事態宣言が解除されたことに伴い、
「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を踏まえた取組のもと、
6月1日(月)よりサービスの提供を再開いたします。

シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living


  

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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