気持ちを前向きにしてくれたことに感謝
平成から令和へ。
新しい時代の幕開けです。
子供の頃、
曾祖父が明治、大正、昭和と
3つの時代を生きていることを
「凄い!」と思っていましたが、
私も、昭和、平成、令和と
3つの時代を生きることになり、
いつまでも若いつもりでいても、
それなりに歳を重ねたなと、
今更ながら驚いています。
新しい時代になって振り返ってみると
私の歴史にも色んなことがありました。
鮮明に記憶に残っている出来事の中で、
この先も覚えておきたい事を
ここに残しておこうと思います。
それは、私が、まだ、幼稚園だったある昭和の日。
いつものように線路際にある
お友達のフジちゃんの家に遊びに行ったら、
フジちゃんのおばちゃんが、
白い紙と棒とクレヨンを持って来て、
白い紙の真中に赤い丸を描いて
それを棒につけて旗をつくるように言ったので、
フジちゃんと一緒に作ったら、
今度は、おばちゃんが、
フジちゃんの家の窓から見下ろせる線路に
いつもは貨物列車しか通らないのに
客車が通るから、それが見えたら、
赤い丸を描いて作った旗を振るようにと
フジちゃんと私に言ったので、
何があるのかも分からないのに
窓から身を乗り出して
旗を持ってワクワクしながら
客車が来るのを待っていたら、
本当におばちゃんが言った通り客車が来た。
でも、中はガラガラ。
それでも、一生懸命、
フジちゃんと旗を振っていたら、
電車の中に人が見えて、
白い綺麗な服を着た女の人が
席を立って窓を開け、
やさしい声で「ありがとう。」と言って
私達に手を振ってくれた。
すると、直ぐに、もう一人、
その女の人の横に男の人がやって来て、
「ありがとう!」と言って、
私達の前を通り過ぎても、
振り返る様にずっと手を振り続けてくれた。
電車が通り過ぎると、
フジちゃんのおばちゃんが、
「皇太子さまと美智子さまにお声をかけてもらえたね!」と
大はしゃぎで私達に言った。
フジちゃんと私は、
それがどれだけの事なのかも
分かってなかったけれど、
おばちゃんが凄く喜んでいるのだから、
きっと、凄いことなんだと一緒に喜んだのです。
(成長するにつれ畏れ多いことだと理解しました)
幼い頃の事は、これほど鮮明には記憶にないのに
この出来事は、しっかりと思い出せるのだから、
上皇さま、上皇后さまのオーラが凄かったのでしょう。
それに国民に対する思いの強さも、
幼い私達にも伝わってきたのだと思います。
失礼かもしれませんが、
こんな風にほのぼのとした記憶が
残せる時代に生きていることに感謝です。
新しい時代も平和で、
毎日をイキイキと楽しく過ごせますように!
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