生きる気力=人と関わること
川崎市ウェルフェアイノベーションフォーラム2019で、
次世代型電動車椅子 WHILL(ウィル)試乗体験をしてきました。
今回は、実際に街中を走ってみる街中探検ツアーだったので、
操作性だけでなく、色んな事を感じた良い体験でした。
今回、試乗したのは、
2015年に発売された「Model A」と、
「Model A」のデザインコンセプトや走行性能を継承し、
ユーザーからの声を反映した、
車載可能な分解・組み立て機能をはじめ、各種軽量化や
バッテリーの持ちを優先して、
駆動系を4WDから2WDに変更された「Model C」。
操作性は、
走行のコントローラーが四角いAに比べ、
丸くなっているCの方が、
ゲームのコントローラーのようで
扱いやすく楽に感じられました。
どちらのタイプも
少し練習して慣れれば運転は可能でした。
実際に街中をWHILLで走ってみて、
いつもより低い視線での
まわりの見え方に驚きました。
沢山の人が行き来しているのに
自分だけポツンと一人になったような
不安な気持ちになりました。
歩道にある電柱やお店の看板などは、
大袈裟化もしれませんが、
突風で吹き飛ばされたモノのように
目の前に迫りくる障害物で、
視線を遮られたり、
歩道が狭いと避けるのに大変。
また、歩道は、車道側に傾いている場合が多く、
意識しないと車道の方向に行ってしまうし、
石畳の路面などの小さな段差や点字ブロックに
タイヤをとられるのか、
違う方向に行ったりするので、
ちょくちょく方向を微調整する必要がありました。
普通の車椅子なら困難であろう、
歩道と車道の5cm位の段差を問題無く走れたり、
坂道を楽に上れたり、
エレベーターの中で方向転換できたことは、
WHILLに感動しました!
でも、やはり階段を走ることは出来ないので、
ぐるっと大回りをしないとイケナイ場所も多数あり、
車椅子での走行の不便さを感じました。
そして、人の視線から
邪魔っけなような、
イライラしたような、
気の毒そうな・・・etc・・・
そんな風に思ってらっしゃるのかな?
と感じられる雰囲気が伝わってくることもあって、
走行していると申し訳ないような気持ちになりました。
今回の体験で、WHILLの素晴らしさは勿論ですが、
いつもと違った視線から見える世界を見てみて、
街のつくり方といったハードのバリアフリー、
車椅子を必要とされている方が乗ることに対して
まわりの人たちが『特別』というような思いを抱かない、
心のバリアフリーも必要ではないかと思いました。
それには、互いに関わりを持ち理解しあうことが大切。
車椅子ユーザーの人も、
そうでない人も乗ることができる、
乗ってみたいと思える、
まったくあたらしいカテゴリーの
パーソナルモビリティ WHILLが、
人の心の壁を崩してくれそうな気がしました。
WHILLについてはコチラ → WHILL
試乗体験についてはコチラ → 試乗体験
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