家具の見直しで安全な暮らし
親御さんが家の中で転倒され、
介護をする事になったAさん。
(高齢者の事故は、家の外より中の方が多いのです)
初めは、仕事をしながら、
実家まで通って介護をしていたが、
徐々に それも難しくなり、
介護をするために実家に帰った。
それから約15年余りが経ち、
親御さんは、施設に入る事になった。
家の中にある沢山の親御さんのモノの中から、
施設に持って行ける限られたモノを選びながら、
これまでの介護生活を振り返るAさんの話は、
今はお元気であっても高齢の親を持つ子世代にとっては、
もしかしたら、自分もそうなるかもしれない内容だった。
親の介護を仕事を辞めて
実家に帰ってすると決めたのは自分だけど、
仕事だけでなく、
当時、お付き合いをしていた方とも別れ、
一生懸命に介護をしてきた。
気が付けば、自分が高齢者になっていた。
気力、体力は、備えているつもりだったけれど、
一人で介護をしきれなくなって、
親に施設に入ってもらう事になった。
しかし、施設に入るということは、
精神面、肉体面の負担は、軽くなるけれど、
経済面では、これまでより負担が大きくなる。
これまでは、自分が働いていた時に得たお金を
切り崩しながら、なんとか生活をしてきた。
施設にかかる費用と自分の老後の事も考えると、
少しでもお金を貯めないといけないという思いから、
15年というブランクがあるけれど、
資格があるので大丈夫だと思っていたが、
就職活動をしてみてはいるが、採用には至らない。
これから先、どうしたものかと考えても、先が見えない。
親が施設に入る準備をするのと同時に
お一人様である自分にとって安心安全な住環境にして、
少しでも、自立した生活が長く送れる様に
今後の為に備えておこうと思う。
とAさんは話てくれました。
介護離職後の再就職状況は、
希望していた人の約半分と厳しいようです。
介護離職者が少しでも減少するよう、
政府もさまざまな取り組みを進めています。
介護制度に関するさまざまな情報が
「介護離職ゼロ ポータルサイト」にまとめられています。
項目がわかりやすく、リーフレットやガイドブックのダウンロードも可能です。
※厚生労働省『「介護離職ゼロ」ポータルサイト』
介護は長期戦になる可能性があります。
長期間の介護を行うためには様々な面で計画性が必要です。
介護離職を避け、仕事と介護の両立をどう行うか。
あらかじめよく考えて、
介護の現実に直面する前に準備をしておくことが大切ですね。
高齢者の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living