生きる気力=人と関わること
先日、
シニア団体の地域課題を話し合う場に
お招きいただきました。
今回のテーマは、『高齢者の閉じこもり』。
意見交換も盛んで、
ご自分が住んでらっしゃる地域と人を
とても愛されていてるんだなと感じました。
最近では、高齢者の『閉じこもり』は、
寝たきりでもないのに家からほとんど出ず、
外出の頻度が週に一回または、
まったく外出しない状態を言うことが多いです。
よく似た言葉に『引きこもり』がありますが、
こちらは思春期前後から40代あたりの人が
学校や仕事に行かない状態を言うのだそうです。
閉じこもりになる原因は様々で、
体力が低下や疾患などで
外出が自由にできなくなった場合が多いです。
社会と関わらず生活できたり、
社会と関わることが面白くない、
面倒であると考え出すと
閉じこもりになりがちです。
閉じこもりは高齢者自身が選択して
社会と関わらない生活をしている場合が多いのです。
閉じこもりになり、家にいる間に気づいたら、
要支援、要介護になるリスクも高まります。
今回の話し合いの中でも、
行政などが作った
出向いて行ける場所があっても、
・自分がやりたい事がないと行かない
・行ってもグループが出来ていて入りにくい
・そもそも、高齢者のニーズを掴みきれていない
閉じこもっている人の様子を伺うにも、
・個人情報の関係があって誰もがいけない。
・まず第一歩は、
民生委員にお願いするしかない
・顔見知りでない者が出向いても、
信頼を得るのに時間がかかる
という意見がでていました。
これまでにも、他の地域での
このような話し合いにも、
何度も参加させていただきましたが、
どの地域も似たようなご意見で、
どこも同じような課題を持っているようですね。
では、どう解決していくか?に対しての意見は、
・地域での見守り=コミュニティが必要
・かつての様に少々のお節介は必要
・若い人達も、自分には関係ないというのではなく、
住んでいる以上は、果たすべき役割がある
というような意見が出ていました。
若いころは、ちょっと苦手だったけど、
この歳になってみると、
少々のお節介って必要なのかも!?と
私も思うようになってきました。
けれど、今の時代、
お節介どころか、
残念なことに声をかけるのも、
しにくくなってますよね・・・?
今回の話し合いで、
今後の目標にあげられたのが、
『次の日に会える人』
『次の日に用がある人』を増やす事。
シニア世代が互いに
明日も会える人でいたり、
用事をつくりあうことで、
閉じこもることなく、
1日1度は外へ出て
人と接する機会をつくリあおうという。
『次の日に会える人』
『次の日に用がある人』になることで、
遣り甲斐とか、生き甲斐も見つかりそうだと思いました。
『年の功』と言ったら失礼なのかもしれませんが、
『かつての暮らし』を知っている方達だからこそ、
こんな素敵な提案ができるのでしょう。
若い世代の人達に
『かつての暮らし』の良いところを伝えて、
引き継げるようにしていただきたいなぁ。