生きる気力=人と関わること
沢山のモノを持っているシニアの方。
『家の中のモノを整理しなければいけない』
という気持ちは持ってらっしゃいますが、
実際にモノの仕分けをすると、
何年も押し入れや天袋の奥の方で
眠っていたモノであっても
『これは、子や孫が来た時にあげる。』
『何年かしたら、また、使う。』
『良いものだから・・・。』
と、ご自身の色んな理由があって、
モノを手放す事が出来ない方が多いです。
戦後のモノのない子供の頃に
『親からモノを大切にするよう教えられた。』
大人になって自分で収入を得るようになると、
『子供の頃、欲しくても買えなかったモノが、
徐々に自分のモノに出来るようになった。』
などなど・・・
モノを手放せないのは、
今のシニアの方が生きて来られた
時代というものも大きく影響していると思います。
それに加え、
『年金暮らしだから、
もう、同じ様なものを買う事が出来ない』
という風に思ってらっしゃる方も少なくありません。
将来の経済的な不安を思うと、
モノを手放すのをためらうのも
分からなくはないだけに難しいところではありますが、
モノが家に溢れていると、
事故などにも繋がる恐れもありますし、
いずれは処分しなければならなくなる時もやってきます。
その時に処分するのは子になるので、
そこも考えなくてはいけないと思います。
モノに執着が大きな方は、
手放す事が『勿体ない。』
という気持ちも大きいので、
自分が持っているものが
『誰かが使ってくれる。』
『誰かの役にたつ。』
と思えると手放せる方が多いです。
先日、モノを手放せないお客様に
『来月、洋服の交換会が近くであるみたいで、
主催者が、そこに出してくれる洋服を
集めてらしゃるようですよ。』
と情報を提供したら、
『誰かが使ってくれるのなら、
これ、良いモノだけど、
もう、私には似合わないから、
誰かに着てもらおうから?
着てくれたら嬉しいわ。』
と以前に仕分けをした時には、
手放せなかった洋服を
次々に出して来られた方もいらっしゃいます。
若い人たちがやっているネット販売や、
自分でリサイクルショップに持ち込むことが
出来にくいにシニアの方は、
この様な情報も入り難いので、
情報を提供する事も手放すキッカケになるようです。