『ある老人のつぶやき』

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:高齢者の整理収納



調べものをしていて、
たまたま、みつけた動画(メッセージ?)。
それは、
『ある老人のつぶやき』
というタイトルがついていた。
その老人の心のつぶやき、
これを観て(読んで)、
将来、自分が、
この老人の立場になったら、
きっと同じ事を思うだろ。
いや、自己中で我儘だから
もっとかもしれないと思った。
『今日も自分の居場所を探してるよ・・・』
という最後のつぶやき、心に沁みました。



自分が介護をしてる時、
介護を優先的に行っていても、
だんだんと心身の疲れからか、
そのために抑えて我慢していた
自分のためにしたい事などを、
最優先したくなる時が、しばしばあった。
もっと、気持ちを大きく、器をでかく
と自分に言い聞かせても、
気持ちも器も、その時々で、
大きくなったり小さくなったり、
大きさが一定ではなく、
ガシャンと音をたてて割れる時もあった。
そんな時、誰かに愚痴をこぼすと、
『どこかで割り切らないと、
自分が壊れちゃうよ。』
とよく言われた。
確かに、そう。
どこかで割り切らないと、
いつまでという期限も分からないまま、
ずっと、介護最優先全力投球は無理。
ここまではするけれど、
ここからはという割り切りも必要。



けれど、
この歳になって思うのは、
割り切っているのは、
介護をしている側だけでなく、
介護を受けている側もだって事。
自分が介護をしている側の時は、
若かったからか自分しかなく、
相手の気持ちを思う余裕もなくて、
『なんで、私が・・・』的に
自分ばかりが辛くしんどいと思い込んで、
『してあげている』
という気持ちでいたけれど、
この仕事をはじめてから、
どちらの立場の人からも
胸の内を聞くことが多くあり、
互いに我慢している事、
仕方ないと割り切っている事が
多少なりともある事が、
今までより、もっと、わかりました。
どちら側も、それが、
少しでもなくなるといいのですけどね…。


***** 追記 *****
先日、2回目のラジオの公開生放送にゲスト出演しました。

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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