生きる気力=人と関わること
国立長寿医療研究センターと
島津製作所などのチームが
血液検査で、
アルツハイマー病が発症する
20年ぐらい前から、脳にたまりはじめるという
異常なたんぱく質「アミロイドベータ」が
脳にたまっていることを
発症前に精度よく判定する方法を確立されたそうです。
これを調べるには、
高額(1回約10万円)な画像検査(陽電子放射断層撮影(PET))や、
負担が大きい脳脊髄液の検査しかないとされてきましたが、
この方法では、
スプーン1杯くらいの血液採取で、
簡便で低コスト(約3千円位)の診断が
近い将来、出来るようになるそうです。
*陽電子放射断層撮影(PET)
南東北グループ 医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院
HPに分かりやすく説明されているので、そちらをご覧ください。
けれど、アミロイドベータの蓄積があっても
必ずアルツハイマー病になるとは限らないし、
病気を根治する薬もないので、治療法も確立していません。
なので、現状では、自分のリスクを知って将来が不安になったり、
結果が第三者に伝わって不利な扱いを受けたりする恐れもあるため、
「当面は治療薬が効いているかの判定に役立てられる。
結果を広く活用するには社会的な合意も必要」と
チームの柳沢勝彦・同センター研究所長は述べています。
この診断で、早期発見や、
認知症患者がアルツハイマー型かどうかという鑑別が
出来るようになることと
治療薬や予防薬の開発が並行して進められたらいいですね。
けれど、この様な発見があって実用化されても、
忘れてはならないのは、やはり、
病気への理解と、地域での支えあいではないでしょうか。