家具の見直しで安全な暮らし
先日、電車に乗っていたら、
横に座っていた高齢のご婦人たちが、
『お知り合いがオレオレ詐欺にあったけれど、
その方は、電話でのやり取りが嬉しかったので、
被害にあったけれど、それは、その代金だと思うからいいと言ってる。』
というような内容の会話が耳に入ってきました。
なんだかコミュニケーション不足の寂しい世の中になったなぁ・・・と思いました。
内閣府が発表した
『平成26年版高齢社会白書 第1章 第2節 6 高齢者の生活環境』の
60歳以上の高齢者の会話の頻度(電話やEメールを含む)によると、
全体では、毎日会話をしている者が9割を超えますが、
一人暮らし世帯については、「2~3日に1回」以下の者も多く、
男性の単身世帯で28.8%、女性の単身世帯で22.0%を占めています(図1-2-31)。
近所づきあいの程度は、
全体では「親しくつきあっている」が51.0%で最も多く、
「あいさつをする程度」は43.9%、
「つきあいがほとんどない」は5.1%。
性・世帯構成別に見ると、
一人暮らしの男性は「つきあいがほとんどない」が17.4%と高く、
逆に一人暮らしの女性は「親しくつきあっている」が60.9%と最も高くなっています(図1-2-32)。
また、病気のときや、
一人ではできない日常生活に必要な作業(電球の交換や庭の手入れなど)の手伝いについて、
「頼れる人がいない」者の割合は、
全体では2.4%、一人暮らしの男性では20.0%にのぼります(図1-2-33)。
*『平成26年版高齢社会白書 第1章 第2節 6 高齢者の生活環境』より
この高齢社会白書を見て、
一人暮らし世帯が「2~3日に1回」しか人と会話しないって・・・
これって、介護ヘルパーさんが来られた時だけってこと???
男性の方は、現役の時は、職場と家との往復で、
ご近所とのお付き合って、出来なかった方が多いのがこの結果?
などと、色々と想像しましたが、
人によって、それぞれ事情や背景があるのでしょうけれど、
にしても、人とのコミュニケーションは不足してますよね・・・。
電車での会話、高齢社会白書から、
地域のコミュニケーションが希薄になってきて、
個人主義の社会っていわれているけれど、
やっぱり、人には、人との繋がり、関わりって大切だと私は思います。
例えば、高齢の一人暮らしの方が、
明日、誰かに外で会うってことがあれば、
会う方とのコミュニケーションは勿論ですが、その前にも、
お風呂に入って奇麗にしなくちゃ!とか、
どんなお洋服着て行こうかしら?、
お化粧もしなくちゃね、
これを持って行ってあげたら、喜ばれるかも?などなど、
色んなことを考えて、色んな準備をして、明日という日に備える。
この事だけでも、気持ちが前向きになって、
この方にとって良い効果となると思いませんか?
それには、体だけ、気持ちだけが、良くてもダメで、
どちらも、その人にとって程良く合わさってないと、
外に出て人とコミュニケーションを取るってことには繋がっていかない。
特に高齢の方は、自身の身体の老化を感じてくると、
外に出ることにタメライを持たれる方も多いです。
だからこそ、現状では難しいけれど、
その地域に住んでる方、色んな方面で活躍されている方の
垣根のない連携でサポートをする事って必要だと思うのです。
なので、私も、『こうしたら、私も、まだまだ、自分で出来る!』と
高齢者の方々に前向きな気持ちになっていただける住環境の整備で、
連携の中で、今よりもっともっと必要とされるよう頑張ります!