住環境チェック ー 扉 ー
高齢者のコミュニケーション不足は、
脳の活動を低下させて、
体の老化の進行やうつ状態を引きおこす
原因の一つでもあります。
核家族化で、今は独居世帯も多く、
さらに増えていく傾向にあります。
現役時代に家庭内でのコミュニケーションが少なく、
夫婦でも気持ちがすれ違ってしまったり、
家族と同居していても、
聴力の低下から会話や接触が少なくなり、
引きこもりがちになる高齢者もいます。
逆に活動力のある高齢者がコミュニケーション不足になると、
イライラのはけ口が見つからないために、
暴力的になる、キレやすくなるなどの
問題をおこす方もいらっしゃるようです。
これは、高齢者本人にとっても、社会にとっても、
現役世代の介護の負担が増えたり、
孤独死が増えてしまう可能性があったりと、
望ましいことではありませんよね。
高齢者がコミュニケーション不足にならないためには
外に出て、人と会って話したりすることです。
そうすると、色々なことを考える必要があり、
脳への刺激はとても多くなります。
そして、心身とも老化を遅らせる要因にもなります。
気持ちを前向きにアクティブにさせるのには、
見落としがちですが、住環境も影響しています。
例えば、膝や腰が痛くて屈むのが辛いのに
屈まないと取れない位置にモノがあったら、どうでしょう?
その動作をする度に老化というものを感じて
気持ちも下向きになりませんか?
そうならない為に
高齢者の方が、安全で動きやすい環境に整えて、
前向きな気持ちで、アクティブに外に出て、
人とのコミュニケーションを取りましょう。