バルトリン腺炎のご相談者からの嬉しいメール その2
来局時32歳 医学的な不妊の原因:潜在性高プロラクチン血症、AMHが低い
1人目を希望し2年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法14ヶ月、人工授精3回、体外受精2回、顕微授精1回、
数回胚移植したが妊娠反応(-)
漢方による原因分析)
○背中の冷え、足のむくみ、夜中トイレに毎日起きる、腰痛、無苔暗紅、低AMH、TSH3.6、生理周期が短いなどから腎虚(陰>陽)
○足先の冷え、毎日目が覚める、多夢、便秘、動悸、経血の塊(+)、舌下静脈怒張、数脈などから血虚による瘀血
方針)体外受精の成功率を高めるため、補腎と活血化瘀。基礎体温は綺麗なので、化瘀と補腎陰のバランスをとり、数脈をなくしていく。
改善結果)
亀板膠製品と煎じ薬で芎帰調血飲加酸棗仁杜仲女貞子の処方で開始。また甲状腺の専門クリニックを紹介し、チラーヂン服用開始となる。
2ヶ月目、クロミッド法で成熟卵3個採卵し体外受精にて新鮮胚移植するが陰性。
3ヶ月目、睡眠や便通など改善してきている。数脈、先辺舌暗紅あるため、煎じ薬は逍遙散合四物湯加牡丹皮・蒲公英に変更し、動物を亀板膠製品と牡蠣肉製品に変更。クロミッド法で2個成熟卵を採卵し、グレード1の初期胚とABの成熟胚盤胞を凍結。
4~8ヶ月目、治療を休んで漢方薬だけで体づくりをしていく。
9ヶ月目、動物製品はそのままで、煎じ薬は六味丸料合八珍湯加丹参・黄耆・香附子に変更。二段階移植で初めて妊娠陽性反応でるが、胎嚢確認できず。
9~13ヶ月目、FSHが高くなったのでカウフマン療法を受けながら、漢方薬を調整していく。
14ヶ月目、採卵予定。動物生薬は変更せず、煎じ薬を逍遙散合四物湯加女貞子・丹参・陳皮・牡蛎に変更。体外受精にてグレードgood’の中期胚盤胞を凍結。
15ヶ月目、牡蠣肉製品とシベリア霊芝と八珍湯加香蘇散料加丹参・牡蛎に変更。凍結融解胚移植にて妊娠陽性→胎嚢確認。その後、安胎薬を継続。
→元気な男の子を出産されました。
体外受精を数回受けて移植したが妊娠反応が一度もでない方。年齢は若いが、AMHが低く不安と焦りを感じていました。
漢方・中医学では、体を整えれば自然と精神面もゆとりがでると考えます。心と体に余裕がでることで待望の赤ちゃんを授かることが出来たのだと思います。
さつま薬局の低AMHの妊娠例は⇒コチラ
体外受精・顕微授精の妊娠例は⇒コチラ