耐震改修の落し穴
構造見学会とは
完成したら隠れてしまう部分を見ることができるのが「構造見学会」です。住宅の不具合や欠陥は、見えない部分から発生することがほとんどです。
見学会でのポイントは
・隠している部分はないか? 包み隠さず公開できる会社か?
・地盤にあった基礎の種類か。 基礎設計は十分か。
・耐震設計は十分か。構造計算は十分か。
・木材の防腐対策は十分か
・使用している材質について。
・断熱材、断熱方法は?
・配管や、床下・壁内の収まりはきれいか?
・メンテナンスがしやすい造りか?
専門的な事は分からないから、行ってもあんまり…と仰る方も多いですが、最も大切なのは、工事に携わる職人や会社の人となりを見ることです。
専門的なことが分からなくても、「この会社なら、この人になら任せてもいい、任せたい」と思えるかどうか。完成したら見えなくなる部分を、いかに大切に丁寧に仕事しているかが、最も評価すべき点です。
完成見学会とは
何度も繰り返してきましたが、家は高価な買い物です。
一度建てたら、あるいは購入したら簡単には修整できません。費用もかかってきます。
住宅雑誌やインターネットなど、さまざま情報を収集することは大切だと思います。しかしその情報は誰かが書いた、発信した情報に過ぎません。それは判断材料の一つであって、鵜呑みにしてはいけないと思うのです。
そこで、住宅の完成形を見ることができる「完成見学会」に行ってみましょう。
そこに住むことをイメージでき、キッチンやお風呂などの住宅設備を実際に見て触れて確認することができるチャンスです。
メーカーや設計者の意図やアイディアを聞くことができます。
住宅雑誌やインターネットでは不足すること、現場を見る事の重要性
インターネットの普及により、数多くの最新の情報を手に入れることができます。しかし、これも雑誌同様に判断材料の一つと考えるほうがいいと思います。
また、シミュレーション画像を用いたバーチャル機能も多く用意されるようになりました。実際に住んで、暮しているような経験が可能です。家族の成長に合わせた経年変化なども見られるサンプルもあります。
しかしこれらもサンプルのひとつです。構造から完成までを自分の目で確認し、さらに家族それぞれの意見や感想を出し合うことで、より理想に近い家づくりができると思います。
シミュレーションで優れているのは、費用に関する積算ができる事、コンピュータがはじき出した数字を基に費用相談をするのは有効だと思います。