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谷野行範プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

子供の成長を考えた「子育てしやすい間取り」のお家

谷野行範

谷野行範

テーマ:家族の笑顔が集まる間取り・プラン

子育てしやすいリビング・ダイニングの間取りアイディア

家族でのコミュニケーションがはかりやすいことにポイントを置いて考えてみましょう。

つまり、子どもを見守り、親の気配を感じることができる住まい作りであれば、お互いの安心につながると思います。オープンキッチンであれば、子どもたちに目が届きます。

さぬき市Nさんの計画は?

Nさんは、40代のご主人と30代の奥様、お子様は5歳のかわいい女の子です。
ご夫婦共働きで、それぞれのお休みが違うため、家族が一緒に集う時間を大切にしたいと考えておられました。

当初の計画は、LDKを広く取りたい、お子様がまだ小さいので家族の会話ができるようにプランを考えてくださいとのご要望でした。またご主人の趣味の部屋(バイク、音楽)も
作りたいとのこと。これは当初、住宅建設にあまり興味のなかったご主人をその気にさせる奥様の戦術でした(後に奥様からお聞きしました)。

プランの前に、ご家族の生活環境やどんな子育てや暮らし方など色々お聞きしてゆきます。

まず、打ち合わせ用の基本プランを作り、更にプラン上のメリット、デメリットを説明し
ご家族に合ったプランにまとめてゆきます。

何度もプランを修正し、Nさんのご家族のプランが出来上がりました。

お仕事から帰った奥様が炊事の支度をする時にも、お嬢ちゃんの様子がわかるように
オープンキッチンとして、ダイニングからリビング、ダイニングから和室の茶の間と続きます。
子供室と寝室は2階に設け、階段は直接玄関からでなくリビングを通り、階段室へゆくこととしました。

最近、リビング階段(リビング内に階段を設ける)を採用するご家庭が増えています。
帰宅したお子様の様子やコミュニケーションを取るためが主な理由と、室内に設けることにより、余分な廊下等の面積を減らせ、工事費も少なくできるからです。
ただ、リビング内に階段を設ける場合、2階までの吹き抜け部分ができますので、冬場の暖房で暖かい空気は、吹き抜けを通り2階に登ってゆき、リビングが温まりにくくなりますので、対処が必要です。

そこでN様邸では、リビング奥に階段室を作り、そこに便所、洗面、浴室を集中させました。
その理由は、リビングにお友達など来客があった時、お子様をお風呂に入れ、寝る時間帯が大人と違うため、扉を閉めてプライベートゾーンを確保するためです。

プライベートゾーンを確保しながら、かつ家族の様子がわかるように、リビングは吹き抜けとしましたので、お嬢ちゃんが2階で遊んでいても、その声や音で「今、何をしているか?」が見えなくてもわかります。

お引渡し後には、もう一人家族が増えて、賑やかな家庭生活を楽しんでいらっしゃいます。

3年後にご自宅にお邪魔した折、その後の感想をお聞きしますと、奥様は「2階の様子が分かるのでいいです」とおっしゃり喜んで頂け、ご主人は「2階の子供の声で、TVがよく聞こえない」など苦笑をされていましたが、いつも家族が一緒にいられる雰囲気には
ご満足のご様子です。

子供達と一緒に暮らす時間は長いようで短いものです、その中でも大切な「子育ての期間」
は更に短く、その時間を大切にするためにも、ご家庭に合ったプランニングは重要になります。

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谷野行範
専門家

谷野行範(一級建築士)

有限会社 谷野設計

設計士の中でも特殊な知識が必要な古民家の専門家。住環境や施工の状況までトータル的な知識を持つ。家づくりに関するあらゆる質問に応え、住まう人にとってのベストな解決策を提示。

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