二世帯住宅のポイント
土地相と家相の説明と関連性について
土地相は自然環境や自然現象をとおして、居住する人間との密接な関わりを持つと言われています。
重要なのは、自然や大地からのエネルギーをいかにして住居の中に引き込み、恩恵をいかに受けるかということになります。方角だけを気にするのではなく、自然や近隣環境との関わりの中で備わったものと言えそうです。陽射は重要です。
東や南から日を受ける敷地は良相で、南からの陽射を遮るようなものが存在する敷地は、良相とはいえないようです。
東の空から上がり南の空で輝く太陽の恩恵を充分に受けられることが、家の敷地として望ましい環境となります。
樹気の効果を活用すれば、よい環境を保ってくれる
また、その対向方位である北に冷気や湿気を発生する、川、水路が存在する環境は問題があるようです。風通しの良し悪しも重要です。活性された風が吹いている環境は、敷地の状態もよく、湿気を防ぎ、居住する人に快適さを与えてくれます。
さらに植樹によっての樹気の効果を活用すれば、よい環境を保ってくれます。土地の形体も大切となります。敷地は、正方形や長方形で高低差がないのが良相です。変形の敷地は方位バランスがくずれ、良い方位影響と悪い方位影響が発生しやすいそうです。
三角形の土地があまり歓迎されない土地相と言われています。そして、段差のある敷地も家族の和がくずれる「家庭下降運の相」と言われていて良くありません。
良い家相とは何か?
住む人の健康や、災害から守るための先人達の知恵とも言えるでしょう。土地相など方位の良いエネルギーを、家相を考慮しながら設計することで、その土地にあった家づくり、強いては健康で安全な暮らしにつながります。
家相の捉え方
家づくりは方角だけに捉われず、土地相にあった設計が大切、周りの自然環境がもたらすエネルギーと関連すると言うことを学びました。その考えに立てば、家族が集まるリビングなど日照を確保するには南向きが理想的です。
東側に台所、洗面、浴室等水廻り設備を置けば、午後の日射による水蒸気の発生を防ぎます。湿気もこもらず、排水に便利です。このような工夫は大切な要素といえます。
家相の良い間取りのチェックポイントについて
方角による家相の見方はさまざまであり、人それぞれで判断が分かれます。ここでは2つのポイントに絞って考えてみます。
普遍的な「光(太陽)と風です。光=太陽を意識した家づくりについては前項でも記述しました。
ここでは「風」について考えてみます。6月、7月の梅雨の時期は、湿度も高くなりムシムシとして不快感がありますよね。
そして夏の暑さはエアコンなしでは夜も寝付けないほどです。
家の間取りを考えるとき、日あたりを考えるのと同時に風の道をつくることが大切です。
設備の整った高気密・高断熱の家であれば、なおさら風の道を考えておかなければ、湿気やカビ、臭いなどがこもりがちです。
間取りができたら、設計士など専門家に図面の上に風の流れをイメージして書いてもらうのもいいでしょう。風の流れを少しでも理解し快適な暮らしがイメージできます。
但し、あまり家相にこだわり過ぎると、使いにくい家になることもありますので、家相と生活スタイルとのバランスに注意が必要です。