熊本地震で思うこと
今後30年以内に震度6弱の地震が起こる可能性について(香川県は高い確率で大地震が発生する)
主に南海トラフ沿いで発生する地震と、陸域の浅い場所で発生する地震が香川県に被害を及ぼすと言われています。
過去の資料から、南海トラフでは約100~200年の間隔で蓄積されたひずみを解放する大地震が発生しています。
昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(1946年)がこれに当たります。
このふたつの地震が起きてから70年近くが経過しており、次の大地震発生の可能性が高まってきています。
この領域では大局的に100~200年で繰り返し地震が起きていると仮定して、以下のように示しています。
地震の規模:M8~9クラス ※震源の位置によって震度が変わります。
地震発生確率:30年以内に、70%程度
震度6弱の地震が起こった場合の住宅被害
立っていることが困難になり、地割れや山崩れなどが発生することがあります。また、ライフラインに影響(ガス・水道の供給停止、停電など)が出ます。
建物被害では以下のような事態が想定されます。
■屋内の状況
家具の多くが移動、転倒する可能性。
ドアが開かない(閉じない)。
■屋外の状況
多くの建物で、タイルや窓ガラスが破損する可能性。
■木造建物
倒壊の可能性。
壁や柱が破損する可能性。
■鉄筋・コンクリート・造建物
壁や柱が破壊するものがある。
耐震性の高い建物でも壁、梁(はり)、柱などに亀裂が生じる可能性。
家を建てるときの耐震対策の心構え
地盤の状況、工法の違い(木造か鉄筋かなど)にあった、耐震等級を確認する必要があります。また、担当者が耐震の基準について正しい知識を持っているかどうかも重要です。
(建築基準法で定められている耐震性は、あくまで人命を守るための最低基準です。建築基準法の基準を以て倒壊しませんという判断は正しくありません。)