ハラスメントがなくならないのはなぜ？？

なぜハラスメントはなくならないのか

ハラスメントとは

ハラスメントという言葉自体は、知らない人の方が少ないでしょう。

では「ハラスメントとは何なのか？」

理解できているでしょうか？

ハラスメントは、単なる「嫌がらせ」ではないのです。

ハラスメントという言葉を広辞苑で調べると、

人を悩ますこと、地位や立場を利用した嫌がらせ

と書かれています。

ですが、「嫌がらせ」よりももっと深刻なものととらえています。

最近では「パワハラだ」「セクハラだ」「カスハラだ」と安易に使われるようになった気がしますが

ハラスメントは立派な人権侵害なのです。

しかし人権侵害であると認識している人は、残念ながら少ないのではないでしょうか。

あなたが「人権」と聞いたら、どんなものを思い出しますか？

「人権」は多様化しています。

性別や年齢
職業
宗教
人種・国籍
身体的特徴
セクシュアリティ

などの属性や、広く人格に関する言動などにより

相手に不快感や不利益を与え、その尊厳を傷つけること

は人権侵害となり得るのです。

ハラスメントに対する正しい知識を持っていない人が多い

さまざまな企業でハラスメント防止研修が行われています。

その内容はどんなものでしょうか？

ハラスメントの定義
ハラスメントと指導との境界線
ハラスメントと認められるために必要な根拠
裁判例の紹介

といった「ハラスメントの理論」が多いのではないでしょうか？

ハラスメントの理論を学んでいるのに、ハラスメントがなくならないのはなぜでしょう？

「無意識の思い込み」が、ハラスメントにつながってしまう

人権意識が低いことが原因のひとつです。

私たちはみんなアンコンシャス・バイアス（無意識の思い込み）を持っています。

性別の話をするとわかりやすいのかもしれません。

昨今では「ジェンダーバイアス」と呼ばれることもありますが、この「性的偏見」がまさに、人権問題なのです。

男女の役割意識を持っている人が多いのですが、これも差別に当たります。

「男は（女は）はこうあるべき」

（例）育児は母親がするべき
　　　家事は女性がするべき
　　　重要な仕事は男性に任せるべき
　　　事務作業は女性がするべき

という考え方が、まさにジェンダーバイアスと人権に関わってくるのです。

このジェンダーバイアスは根深いものです。

実際に私も自分のジェンダーバイアスにハッとしたことがあります。

ある取引先に行ったところ、男性にお茶をだしていただきました。

その時に喉まででかかった言葉があります。（声には出していません）

「こちらでは男性がお茶出しをされているのですね」

この言葉の根底には

「お茶出しは女性の仕事」というバイアスがあったことに気づきました。

私にもまだまだ気づいていないバイアスがあることに気づきました。

自分自身ではなかなか気づきにくいものです。

わたしたちは、
「そんなの当たり前」
「言わなくてもそれくらいわかるのが当然だ」
「常識的に考えて…」
「あの人はこういう人に違いない」
「普通はこうするべきだ」
など、人や物事に対して思い込んだり、決めつけたりすることがあります.

このような思い込みも、アンコンシャス・バイアスです。

思い込みや決めつけを相手に押しつけてしまうことが、ハラスメントになることもあるのです。

アンコンシャス・バイアス対策はハラスメント防止につながります。

アンコンシャス・バイアス対策の研修も承っております。

研修で様々な人の考えを聞くことで、自分のバイアスに気づくことができます。

お気軽にご相談ください。

ハラスメントががなくならない理由については
拙著「パワハラ防止Book」に書いています。

電子書籍ですのでAmazonkindle unlimitedご契約中の方は無料でお読みいただくことができます。

拙著はAmazonkindleで電子出版していますが、ペーパーバック（紙の本）としても購入いただけます。
管理職の方に配布して読んでいただいている企業もあります。
参考にしてみてください。
「パワハラ防止Book」

「こんな研修できますか？」「こんな問題があるんだけど解消できるかな？」といったようなご相談でも大丈夫です。

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まちだ社会保険労務士事務所