香川県内で雨漏りによる見えない壁の中のカビ
シロアリの原因について
3億年前から地球上に生息してきたといわれるシロアリは、一般的に土壌性シロアリと乾材シロアリに分けられます。
通常、土の中に生息している土壌性シロアリには加害習性があり、主に土と木材が接している場所から家屋に浸入します。
一方、乾材シロアリは、輸入家具などの中に生息し、家屋に浸入します。
シロアリはどこにでも巣を作ってしまい、いったん巣を張ると、千数個の卵を生み続け大量発生します。
土壌性シロアリの一種であるヤマトシロアリは、北海道の一部以外は、日本全国に生息します。
5月頃からヤマトシロアリの雄と雌は巣から飛び立ち、雌がフェロモンを分泌してつがいになります。
つがいになったヤマトシロアリは地中に潜り、土中で卵を産み増えます。
ヤマトシロアリは土中からありとあらゆる場所にトンネル(蟻道)を作り、家屋に侵入します。
発生しやすい場所、見つけやすい場所について
ヤマトシロアリをはじめとするシロアリは室内の温度が20℃以上、湿度が75%以上あり、光が当たらず、風通しが悪い場所を好みます。
そのため、ヤマトシロアリは、湿気のある床下や風呂場、洗面所などに住みつき、見つけやすいです。
例えば、室内を歩くと畳や床のある部分でフワフワ、ギシギシする。
玄関、風呂場、トイレ、勝手口の建て付けが悪くなった。
家の中でハネアリを見かけたり、白砂粒状の糞が木材の近くに落ちていた。
家具や家電、荷物を移動させたら蟻道や蟻土があった。
このようなことがあったら、シロアリの発生を疑ってください。
床下がコンクリートのベタ基礎の場合、シロアリが家屋に侵入しないと考える人も多いと思います。
しかし、シロアリはコンクリートのわずかな劣化や隙間から穴を開けて、家屋に侵入します。
三次被害の可能性と雨漏り対策の必要性について
雨漏りで、マンションや住宅の木材が濡れてしまったり、室内の湿度が上昇すると二次被害としてシロアリが発生します。
さらに、シロアリによって深刻な三次被害が発生します。
シロアリは木材の幹に含有するセルロースが大好物で、木材を食い尽くし、柱などの木材を破壊します。
シロアリの食害によって、家屋が倒壊する危機にさらされることもあります。
シロアリは木材ばかりか、発泡系断熱材、電線、ビニールなども食い荒らします。
電線を食い荒らす理由は、電線内の漏電防止用の和紙が大好物だそうです。
このような三次被害を防ぐためにも雨漏りの対策が必要です。