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認知症の予防と未来医学(3)

髙橋一久

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テーマ:認知症最大患者・アルツハイマー病の予防

 白澤医師が私たちにできるアルツハイマー病予防として勧めるのは、グルテンフリーの生活だ。グルテンは小麦などに含まれるタンパク質。
「治療に来られる患者さんの多くに、検査でグルテンに対する抗体がみつかっている。アレルギーを起こしているということです。花粉症などと違い症状に気が付かない人も少なくない。グルテンに対して抗体のある人がグルテンフリー生活をするようになると“今まで頭に霧がかかる感じだったが、その霧が晴れた気がする”と言われます。」(白澤医師)
 グルテンフリーを実践するのは難しいと思う人もいると思う。「まずは小麦を使わない生活を心がけてください。主食を摂りたいときは、玄米や雑穀が良い。ワンランク上を目指すなら、必ず食材の原料をチェックして、小麦が入っていないものを選んで」(白澤医師)
 うどん、食パン、パスタが大好きという人は要注意。小麦が使われていないもので代用するとよい。白米もグルテンフリーだが、次に紹介する理由からあまりお勧めできない。
その理由はインスリン抵抗性
 今野先生が最初に勧めるのが、このインスリン抵抗性の改善だ。「私は糖尿病じゃないから」と安心しないこと。加齢の影響や日々の食生活の内容によっては、いつインスリン抵抗性が高くなっても不思議ではないという。
 インスリン抵抗性を防ぐためには、炭水化物や糖質、白米や甘い物は極力避けたい。糖を取り込みインスリンの作用が鈍くなると、血液中に糖が余った状態になる。その過剰な糖は血液中のタンパク質と結合し、“AGEs”という悪玉物質に変わり、これが血管の炎症や酸化の引き金になり、脳への栄養補給を減らします。その結果、アミロイドβの沈着を進めてしまいます。(今野医師)
 空腹の時間を持つのも大切だ。栄養を体内に入れない時間を作ることで、細胞内から余分なものが代謝される。オートファジーという状態が生じる。無理は禁物だが、朝食から夕食ぐらいまでの12時間「プチ断食」を試してみることを勧める。
「生活環境では特に、カビとアレルゲン除去が大事です。洗面所、キッチン、風呂場等の水回りの乾燥、エアコンや絨毯などのダニ、ホコリの除去も大切です。併せて歯の健康。口腔ケアを定期的に受けてください。」(同今野医師)
 今の食生活と生活環境を変えることは、アミロイドβをためないための未来への投資と考え、始めてみてはどうだろう。

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髙橋一久(高齢者サポート)

一般社団法人 シニア・総合・サポート(監事設置法人)

高齢社会での認知症対策と核家族化での各種支援サポート。金銭・財産管理、相続対策、死後の各種行政手続き・生命保険・葬儀・埋葬他関連業務の代行全般をワンストップで委任を受けることが可能。

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