葬儀の時の失敗しない装い

平田博盛

平田博盛

テーマ:フィッター平田のアドバイス

みなさんこんにちは。
石川県白山市のセレクトショップ
紳士服ひらたです。

葬儀の時の失敗しない装い
1. スーツ(礼服・喪服)の選び方
ブラックフォーマル(漆黒の礼服)が基本
素材: 光沢(艶)のない、ウール100%などの「深い黒(漆黒)」を選びます。ビジネス用の黒スーツは光の加減でグレーや青みが見えたり、ツヤが出たりするため、弔事の場ではお避けいただくのが無難です。
デザイン: シングル(2つボタンまたは3つボタン)またはダブルの「無地」です。裾は必ず「シングル仕上げ」(折り返しがないタイプ)にいたします。

お通夜と告別式の違い
告別式(葬式): 漆黒のブラックフォーマルが必須です。

お通夜: 本来は「取り急ぎ駆けつける」意味合いからビジネススーツ(ダークネイビーやチャコールグレーの無地)でも容認されていましたが、現代ではお通夜のみ参列される方も多いため、ブラックフォーマルで臨まれるのが最も確実で安心です。

2. シャツ・ネクタイ・Vゾーンのルール
シャツ: 「白無地」の長袖ドレスシャツ
襟型: レギュラーカラーまたはワイドカラー。
注意点: ボタンダウンシャツ(襟先にボタンがあるもの)はスポーティ・カジュアルな印象を与えるため、弔事ではNGです。また、白の織り柄(ストライプ等)が入っていない完全なプレーン(平織り)を選びます。

ネクタイ: 「黒無地」のプレーンタイ
光沢のないシルク等の黒無地を選びます。
結び方: プレーンノットでシンプルに結びます。ディンプル(窪み)は作らないのが弔事のマナーです(華やかさを排するため)。

3. 足元(靴・靴下)と小物の極意
靴: 黒の「内羽根(うちばね)ストレートチップ」
デザイン: つま先に一本のラインが入った「ストレートチップ」で、紐を通す部分が羽の中に入っている「内羽根」式が最も格式高く失敗がありません。
NG: 金具(ビット)付き、メダリオン(穴飾り)付き、ローファーやスリッポン、スエード素材は避けます。

靴下: 黒無地の長めのソックス
椅子に座った際に「すね(肌)」が見えるのはマナー違反となります。十分に長さのあるドレスソックス(ハイソックス等)を着用します。
ベルト: 黒無地のシンプルなレザーベルト(シルバーの控えめなバックル)。

4. 意外と見落としがちな「持ち物・身だしなみ」の注意点
ポケットチーフ: 差し込みません(慶事用のため)。
腕時計・アクセサリー:
結婚指輪以外のアクセサリー(ネックレス、ブレスレット、カフスボタンなど)は外します。
腕時計は、革ベルト(黒)で文字盤が白または黒のシンプルなドレスウォッチが望ましいです。金属ベルトや派手なスポーツモデル、スマートウォッチの通知音にはご注意ください。

数珠・ふくさ:
数珠(念珠)はご自身の宗派のもの、または略式数珠を持参します(左手で持ちます)。
ご香典は必ず「黒・グレー・紺・紫」などの落ち着いた色の「ふくさ(袱紗)」に包んで持参します。

大人の男性にとって、「突然の知らせ」の際に慌てず、品格ある装いで駆けつけられる備えをしておくことは大きな嗜みでございます。

「今の自分の体型にしっかり合っているか」「漆黒の深みが保たれているか」「虫食いやシワがないか」など、いざという時に困らないよう、季節の変わり目などに一度スラックスのウエストやジャケットの肩回りを通してみることをおすすめいたします。
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平田博盛
専門家

平田博盛(ファッションアドバイザー)

紳士服(株)ひらた

お客様のお話をじっくりお聞きし、必要なアイテムで着られるシーンやデザイン、機能性をしっかり把握、それに応じたベストな一着を親切・丁寧に提案する姿勢が強みとなっている。

平田博盛プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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