オーダーだからと気張らずにお気軽な装いでお越しください
みなさんこんにちは。
石川県白山市のセレクトショップ
紳士服ひらたです。
オーダースーツを仕立てる際、意外と見落とされがちなのが
「ジャケットのベント(裾の切れ込み)」です。
しかし、このディテールこそが着姿の印象や快適性、さらには“品格”を大きく左右します。
今回は「センターベント」と「サイドベント」、それぞれの特徴と使い分けについてご紹介いたします。
まず、センターベント。背中の中央に1本入るスタイルで、クラシックかつシンプルな印象が魅力です。
椅子に座った際の可動域を確保しつつ、後ろ姿はすっきりとまとまります。
特にコートにも通じる直線的な美しさがあり、落ち着いた雰囲気を好まれる方や、
伝統的なスタイルを重視される方におすすめです。
一方、サイドベントは左右に2本入る仕様。英国調のディテールとして知られ、
動いたときのジャケットの開き方が非常にエレガントです。
ポケットに手を入れたときや歩いた際にも裾が自然に流れ、立ち姿・動作ともに
洗練された印象を与えます。
では「どちらがドレッシーか?」という点ですが、一般的にはサイドベントの方が
よりドレッシーとされています。理由は、動きの中で美しく見える設計と、
ウエストラインのシルエットを崩しにくい点にあります。
フォーマル寄りのビジネスシーンや、人前に立つ機会が多い方には
サイドベントが好まれる傾向があります。
ただし、重要なのは体型との相性です。ここがオーダースーツの醍醐味でもあります。
例えば、ヒップ周りにボリュームがある方の場合、センターベントだと
開きが大きくなりすぎてしまうことがあります。
その点、サイドベントであれば左右に逃げるため、シルエットが美しく保たれます。
逆に、細身で直線的な体型の方には、センターベントのミニマルなラインがよく映え、
シャープな印象を際立たせます。
また、スポーティでアクティブな印象を求めるならサイドベント、
重厚で落ち着いた雰囲気を演出したいならセンターベントといった選び方も一つです。
オーダースーツは単なる衣服ではなく、その方のライフスタイルや価値観を映し出す一着です。
ベントひとつとっても、選び方次第で印象は大きく変わります。
ぜひ次の一着は、「どちらが自分をより魅力的に見せるか」という視点で選んでみてください。
細部にこだわることで、装いは確実に格上げされます。あなたにとって最高の一着を、
私たちと共に仕立ててみませんか。




