漢方薬「葛根湯」は魔法の薬?
いつもコラムをご覧下さり誠にありがとうございます
石川県白山市みずほ 「漢方専門福の樹薬局」薬剤師の伊藤です
「人食いバクテリア」って最近よく耳にしませんか?
正式には「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」というのですが、「溶連菌」(ようれんきん)という感染名はお子さんがいる方には耳慣れた病気ではないでしょうか?
これの超強力タイプと思っていただれればわかりやすいでしょうか???
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません
(厚生労働省HPより引用)
主な症状は?
最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します
(厚生労働省HPより引用)
治療法は、早期の抗菌薬の投与が大切ですが、必要になれば緊急の手術による病巣切除などが行われます
漢方薬にも役立つ漢方薬があります!
「荊防敗毒散」(けいぼうはいどくさん)という漢方薬はご存知でしょうか?
効能効果は「急性化膿性皮膚疾患の初期、湿疹、皮膚炎」と書かれています
???どこにもレンサ球菌に効くとは書いて無いですよね・・・
そうなんです、荊防敗毒散はレンサ球菌に直接効くわけではなく感染した人のカラダを守ったり治癒させる漢方薬なんです
もちろん多少の抗菌効果もありますが、それよりも漢方薬名に「敗毒」とあるように、体内で生じた毒(菌によるものや免疫細胞が生じるもの)を無害化して外に出すことを得意としています
また、免疫反応を正常化して過剰な免疫反応や弱った免疫バランスを整える効果も持ち合わせているんですよ!
今回は「荊防敗毒散」を劇症型溶血性レンサ球菌感染症をテーマに紹介しましたが、コロナ感染やアデノウィルス感染などでも応用が効きます
のどが腫れてきたな?のどが痛いな?のどに白い膿が付着しているな?と感じたら服用してみてはいかがでしょうか?もともとは化膿性皮膚疾患に用いる漢方薬ですので、ニキビや吹き出物、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)にも有効です
お手元に常備しておくのもおすすめですよ!
今回はあくまでも治療に役立つ漢方薬の紹介ですので、まずは病院での診察や治療を優先させてください。その上で、必要であれば漢方薬も併用してみてください
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